Page 1867 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【世界J文学館】 えれな 22/12/11(日) 19:27 ┣【世界J文学館】『シカゴよりこわい町』 えれな 22/12/11(日) 19:52 ┣【世界J文学館】『あなたもひめゆりの花』 えれな 22/12/15(木) 19:26 ┣【世界J文学館】『ポー作品集』より「黄金虫」 しほ 22/12/16(金) 15:04 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『ポー作品集』より「黄金虫」 えれな 22/12/16(金) 15:53 ┣Re:【世界J文学館】『ショラのぼうけん』 shoko 22/12/17(土) 12:39 ┃ ┣Re:【世界J文学館】『ショラのぼうけん』 shoko 22/12/17(土) 12:54 ┃ ┣Re:【世界J文学館】『ショラのぼうけん』 えれな 22/12/17(土) 17:48 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『ショラのぼうけん』 ドードー 22/12/26(月) 14:58 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『ショラのぼうけん』 えれな 22/12/26(月) 16:12 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『ショラのぼうけん』 shoko 22/12/26(月) 20:45 ┣【世界J文学館】『赤毛のアン』 えれな 22/12/21(水) 19:35 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『赤毛のアン』 田中 22/12/27(火) 11:51 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『赤毛のアン』 えれな 22/12/27(火) 20:22 ┣【世界J文学館】>『オッチェ』 いけだ 22/12/23(金) 8:10 ┃ ┗Re:【世界J文学館】>『オッチェ』 えれな 22/12/25(日) 18:38 ┣【世界J文学館】『若草物語』 えれな 22/12/25(日) 19:09 ┣【世界J文学館】『野生の呼び声』 えれな 22/12/25(日) 19:36 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『野生の呼び声』 しほ 22/12/26(月) 21:55 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『野生の呼び声』 えれな 22/12/27(火) 10:46 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『野生の呼び声』 コアラン 23/1/17(火) 10:38 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『野生の呼び声』 えれな 23/1/17(火) 14:56 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『野生の呼び声』 コアラン 23/1/20(金) 11:47 ┣【世界J文学館】『片目のオオカミ』 えれな 23/1/10(火) 11:02 ┣【世界J文学館】『イギリス昔話集』 いけだ 23/1/10(火) 20:57 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『イギリス昔話集』 えれな 23/1/12(木) 9:56 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『イギリス昔話集』 いけだ 23/1/13(金) 21:14 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『イギリス昔話集』 えれな 23/1/17(火) 14:48 ┣【世界J文学館】『木を植えた人』 えれな 23/1/12(木) 10:08 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『木を植えた人』 しほ 23/1/17(火) 11:13 ┣【世界J文学館】『オズの魔法使い』 みみず 23/1/12(木) 16:17 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『オズの魔法使い』 いけだ 23/1/13(金) 21:23 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『オズの魔法使い』 えれな 23/1/17(火) 14:40 ┣【世界J文学館】『海底二万里』 しほ 23/1/13(金) 10:10 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『海底二万里』 えれな 23/1/17(火) 15:09 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『海底二万里』 しほ 23/1/17(火) 20:41 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『海底二万里』 えれな 23/1/31(火) 21:30 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『海底二万里』 しほ 23/2/1(水) 18:39 ┣【世界J文学館】『タイムマシン』ほか二編 えれな 23/1/17(火) 14:24 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『タイムマシン』ほか二編 mipo 23/1/17(火) 16:18 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『タイムマシン』ほか二編 えれな 23/1/17(火) 21:32 ┣【世界J文学館】>『雨月物語』 mipo 23/1/17(火) 17:12 ┃ ┗Re:【世界J文学館】>『雨月物語』 えれな 23/1/17(火) 21:41 ┃ ┗Re:【世界J文学館】>『雨月物語』 mipo 23/1/17(火) 23:01 ┃ ┣Re:【世界J文学館】>『雨月物語』 えれな 23/1/18(水) 9:54 ┃ ┃ ┗Re:【世界J文学館】>『雨月物語』 えれな 23/1/19(木) 21:44 ┃ ┃ ┗Re:【世界J文学館】>『雨月物語』 mipo 23/1/22(日) 2:06 ┃ ┗Re:【世界J文学館】>『雨月物語』 えれな 23/6/12(月) 11:07 ┣【世界J文学館】『1400個のコヤスガイ』 mipo 23/1/22(日) 19:05 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『1400個のコヤスガイ』 えれな 23/1/25(水) 10:15 ┣Re:【世界J文学館】『みだしインディアンのホントにホントの物語』 ドードー 23/1/27(金) 16:52 ┃ ┣Re:【世界J文学館】『みだしインディアンのホントにホントの物語』 ドードー 23/1/27(金) 16:55 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『みだしインディアンのホントにホントの物語』 えれな 23/1/28(土) 14:34 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『みだしインディアンのホントにホントの物語』 えれな 23/1/31(火) 9:24 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『みだしインディアンのホントにホントの物語』 ドードー 23/2/1(水) 10:36 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『みだしインディアンのホントにホントの物語』 えれな 23/2/1(水) 14:39 ┣Re:【世界J文学館】『魔女の宅急便』 ロッキー 23/1/30(月) 11:32 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『魔女の宅急便』 えれな 23/1/31(火) 9:37 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『魔女の宅急便』 ロッキー 23/2/1(水) 10:33 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『魔女の宅急便』 えれな 23/2/1(水) 14:44 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『魔女の宅急便』 ロッキー 23/2/2(木) 13:15 ┣【世界J文学館】『何かが道をやってくる』 みみず 23/2/2(木) 19:13 ┃ ┗Re:【世界J文学館】『何かが道をやってくる』 えれな 23/2/6(月) 8:47 ┗【世界J文学館】『三銃士』 mipo 23/2/21(火) 17:51 ┗Re:【世界J文学館】『三銃士』 えれな 23/2/22(水) 12:57 ┗Re:【世界J文学館】『三銃士』 mipo 23/2/23(木) 22:28 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【世界J文学館】 ■名前 : えれな ■日付 : 22/12/11(日) 19:27 -------------------------------------------------------------------------
みなさま、こんにちは。 「小学館世界J文学館」の読書会を企画しています。 次回からの課題本を選定する助けになるかと思い、読んでおもしろかった本をこちらに書き込むことにしました。 もし他にも「小学館世界J文学館」の中でおもしろかった本を見つけた方がいましたら、この投稿に返信する形で書き込んでくださると、次の選定や、皆さまの次の読書の参考になると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 えれな |
『シカゴよりこわい町』 リチャード・ペック作, 斎藤倫子訳, 今中真一絵 世界J文学館に入っていて初めて知った本なのですが、ファンキーなイラストに弾かれて開いてみたら、すぐに釘付けになってしまいました。 シカゴから兄妹が、毎年おばあちゃんの家にふたりだけで一週間滞在しにやってきます。 一人暮らしのおばあちゃんは、町の人から敬遠されています。 かなりアウトローな性格で、嘘も平気でつくし、ショットガンを持ちだすことも。 でも、おばあちゃんは弱者の味方。一見なにか悪いことをしているようで、権力をかさにきていばっている人たちをこらしめたりするところは、本当に痛快! 兄妹が一年に一度訪ねてきたときの出来事を紹介していく短編集の形式になっているのですが、最後に近づくにつれて、おばあちゃんとの別れが寂しくなりました。 でも、おばあちゃんにまた会いたいという声が多かったらしく、訳者あとがきで、なんと続編があと2つもあると知り、嬉しくなりました。(世界J文学館外) こういう本が選書されているこの文学全集にも好感を覚えました。 笑えて、じんときて、なぜか懐かしい気にもなる、おすすめの本です。 えれな |
『あなたもひめゆりの花』 イ・グミ作, 神谷丹路訳, ヘマ絵 小学六年生のミルは、両親が離婚し、母親についてソウルから田舎の農村に引っ越してきます。離婚の原因は母親だと思っていたミルは、母親に反抗し、学校にもなじもうとしません。 同じ小学校には、両親がおらず祖母と暮らす女の子ソヒ、母親を亡くしてからことばを話さなくなった男の子バウがいます。 三人の視点を移動しながら、それぞれの心情を細やかに描きつつ物語は進んでいきます。 お互いの境遇、葛藤、悲しみが少しずつわかってきて、三人が次第に心をかよわせていくなかで、それぞれ心が癒やされ、成長していく様子は、すがすがしく、けなげで、何度も目頭が熱くなりました。 作者あとがきによると、本書は20年以上読まれ続けている超ロングセラーであり、教科書にも一部採用されているということです。作者の子どもに寄り添う温かなまなざしを感じ、読んだあと胸があたたかくなるような余韻がありました。 また、訳者あとがきでは韓国の社会や家庭について詳しいデータが簡潔にわかりやすくまとめられていて勉強になりました。 えれな |
えれなさん、こんにちは。 もう2作も読まれたんですね!! さっそくスレッドを立ててくださってありがとうございます。 短編集の、そのうち1篇ですが、読みましたので書き込みます。 『ポー作品集』より「黄金虫」 作:エドガー・アラン・ポー 訳:こだまともこ 語り手の友人ルグランドは、かつては裕福だったが、今は落ちぶれてサウスカロライナ州の島で隠遁者のような生活をしている。この友人が、本物の黄金のようにずっしり重い甲虫を見つけてからというもの、様子がおかしくなってしまった。ある夜、どうしても一緒についてきてほしいと言われ、一緒に島のとある場所へと向かうことになり…… とても有名なお話で、なんとなく概要は知っていましたが、怖い話が苦手だったこともあって、ちゃんと読むのは今回が初めてでした。短いなかに、スリルあり、謎解きあり、なるほど、推理小説の父とはこのことか!と思いました。 昔の作品なのでたくさん注がついているのですが、タップすると表示できて、見たいときだけすぐに見られるのが、電子書籍ならではで便利ですね。 あとがきも、紙面の制約がないからか、全集にふさわしい読みごたえたっぷりの内容になっていました。125冊ぶん、名翻訳家の方々の熱のこもったあとがきが読めると思うと、それだけでもわくわくします。 ほかの作品も少しずつ読んでいきたいです。 いつか、この掲示板で125冊コンプリートできたらすごいですね! しほ |
わぁ、しほさん、書き込んでくださって嬉しいです! この作品、わたしも気になってよみかけたものの、最初が少しとっつきにくかったので後回しになっていました。 しほさんが紹介してくださって、やはり面白そうだと思ったので再チャレンジします^^ >あとがきも、紙面の制約がないからか、全集にふさわしい読みごたえたっぷりの内容になっていました。125冊ぶん、名翻訳家の方々の熱のこもったあとがきが読めると思うと、それだけでもわくわくします。 ほんとうですね! みなさん、時代背景や作者のことなど、いろんな知識をさずけてくださって、翻訳の勉強をはじめてからは特に興味津々で訳者あとがきを読むようになりました。本編のあとの特典のようでいまから楽しみです♪ >いつか、この掲示板で125冊コンプリートできたらすごいですね! すごすぎます〜! やまねこのメンバーで分担すればいつかできるかも! えれな |
▼えれなさん: スレッドを立ててくださってありがとうございます。 いろいろと、リードしてくださるおかげで、少しずつ読まないとな〜という気持ちが続いているうちに、こちらを読みました。 『ショラのぼうけん』 ベルナルド・アチャガ 宇野和美訳 ミケル・バルベルデ絵 めす犬のショラと飼い主のグロゴさんの日常を描いた、ほのぼのした作品です。 おしゃまなショラは人間の言葉を話せるのですが、グロゴさんがショラの性格を把握して、犬かわいがり(!?)していないところ、知ったかぶりで、ついつい見栄をはってしまうショラの言動がゆかいで、登場人物たちの様子を思い浮かべてにんまりしながら読みました。 あとがきによると、この作品は、バスク語で書かれた児童文学作品としては、初邦訳だそう。(ただし、バスク語から直接ではなく、スペイン語版からの翻訳) 『アコーディオン弾きの息子』(金子奈美訳 新潮社)のベルナルド・アチャガによる児童書ということで、バスク語学習中のわたしとしては、興味津々で読みました。 大人向けの作品とは違った軽めの文体に、こういうのも書かれるのかと驚き、楽しみましたよ。 元は、4冊だった本を1冊にまとめて紹介されています。 ・ショラ、ライオンになる ・ショラのイノシシ狩り ・ショラといなかの犬 ・ショラとアメリカのおばさん ひとつずつ、独立しているので気軽に読めますよ。 shoko |
みなさま すみません、追記です。 >『アコーディオン弾きの息子』(金子奈美訳 新潮社)のベルナルド・アチャガによる児童書ということで、バスク語学習中のわたしとしては、興味津々で読みました。 > >大人向けの作品とは違った軽めの文体に、こういうのも書かれるのかと驚き、楽しみました。 作者は、スペインを代表するバスク児童文学者ということなので、わたしが知らなかっただけで、こちらが主なのかもしれません。 『オババコアック』も未読なので読まないと。 (また読みたい本リストが増えていく……) shoko |
shokoさん ご紹介くださりありがとうございます。 自分ではなかなかたどりつかなかったであろうタイトルで嬉しいです。 >あとがきによると、この作品は、バスク語で書かれた児童文学作品としては、初邦訳だそう。(ただし、バスク語から直接ではなく、スペイン語版からの翻訳) > >『アコーディオン弾きの息子』(金子奈美訳 新潮社)のベルナルド・アチャガによる児童書ということで、バスク語学習中のわたしとしては、興味津々で読みました。 shokoさん、バスク語を勉強されているのですか? いろいろお聞きしたくなりました。またおしゃべりにゃんこの会などで教えてください^^ >元は、4冊だった本を1冊にまとめて紹介されています。 > >・ショラ、ライオンになる >・ショラのイノシシ狩り >・ショラといなかの犬 >・ショラとアメリカのおばさん > >ひとつずつ、独立しているので気軽に読めますよ。 気軽に読めるの嬉しいですね。次に読むリストに加えます。 えれな |
先日の読書会で、バスク語のお話があったのををきっかけに読みました。 ショラの性格がかわいくていとしくて、もうにこにこしっぱなしで読みました。みえっぱりなところも、なんだか憎めないんですよね。ちょこちょこ余計なことをするところは、絵本『バムケロ』シリーズのケロちゃんを思いだします。 個人的には「ショラといなかの犬」の独特な方言の翻訳が特にお気に入りです。読み終わってしばらくは、まねして語尾に「っち」とつけたくなりました! このかわいい語尾は、どこの地方の言葉? と思ったら、オリジナルで作ったものだとあとがきにあってびっくり。方言話者に対する配慮の言葉もあって、プロの翻訳者はこんなに深く考えて訳されるのだな、と大変勉強になりました。 |
ドードーさん、書き込みありがとうございます! >ショラの性格がかわいくていとしくて、もうにこにこしっぱなしで読みました。みえっぱりなところも、なんだか憎めないんですよね。ちょこちょこ余計なことをするところは、絵本『バムケロ』シリーズのケロちゃんを思いだします。 にこにこしっぱなしで読んでいるドードーさんの顔を想像してにこにこしてしまいました。ケロちゃん、確かにイメージぴったりかも! >個人的には「ショラといなかの犬」の独特な方言の翻訳が特にお気に入りです。読み終わってしばらくは、まねして語尾に「っち」とつけたくなりました! このかわいい語尾は、どこの地方の言葉? と思ったら、オリジナルで作ったものだとあとがきにあってびっくり。方言話者に対する配慮の言葉もあって、プロの翻訳者はこんなに深く考えて訳されるのだな、と大変勉強になりました。 わたしも「〜っち」のところ、すごく面白かったです! なんだか伝染力がありますよね。 あとがきにも工夫されたことが書かれていて、とても興味深かったです。 えれな |
ドードーさん、えれなさん 読んでくださったのですね、ありがとうございます! ショラ、かわいいですよね。 知らないのに知ったかぶりをして、背伸びしちゃうところ、いいかっこしちゃうところが、こんな子いそうとにんまりしてしまいます。 ケロちゃん、なるほどです。 方言、どこにもないものを考えるって大変そうですよね。 たしかに、関西弁とかにしてしまうと、イメージが、ん!?となってしまいますものね。 そういえば、バスク語の先生には、この本を読んだこと、先生がワンちゃんラブなので、きっと気にいりますよとお奨めしてみました。(他の生徒さんも興味持ってくれればうれしいのだけど。 作者は誰?と聞かれて伝えると、あ〜とおっしゃっていたので、ひょっとしたら調べられたかもしれません。だといいな。 shoko |
『赤毛のアン』 L・M・モンゴメリ作 田中亜希子訳 カシワイ絵 とっても素敵でした〜。 どの場面も、現代的なわかりやすい言葉で書かれていて、今までになく内容が頭にすっと入ってくるし、情景もぱっと頭に浮かんでくるようでした。 実は今まで読んだバージョンでは、アンのおしゃべりがちょっとうるさく感じるときがあったのですが、今回一度もそうは感じず、アンのセリフから、はじけるような生命力が感じられて、改めて『赤毛のアン』の魅力を知った気がしました。 リンドおばさんの、「ええ、そういうこと」という口ぐせも好きでした。 えれな |
えれなさん わあ、温かいお言葉をありがとうございます(感涙)。 ひとまず、ほっとしました。 『赤毛のアン』は、子どもにはもちろんのこと、大人にも強力におすすめしたい作品のひとつです! アンに自分を重ねて読むのはとにかく楽しい。 でも、大人はおそらくマリラやマシューに寄り添いながら読む方が多いのではないでしょうか。そして、これがまたね……とてもいいんですよね。しみじみ。 リンドのおばさんの口ぐせ、やっぱり気づかれました(ふふふ)? アンのセリフは当然のこと、リンドのおばさんのセリフも、訳していて非常に楽しかったです♪ (それにしても、すばらしいスピードで125作品の山を崩されていますね。わたしも追いかけたいです!) 田中 |
田中さん うわ〜、翻訳されたご本人に返信いただけるなんて感激です。 ありがとうございます^^ > アンに自分を重ねて読むのはとにかく楽しい。 > でも、大人はおそらくマリラやマシューに寄り添いながら読む方が多いのではないでしょうか。そして、これがまたね……とてもいいんですよね。しみじみ。 ほんとうですね。大昔に読んだときにはマリラは厳しい印象しかなかったのですが、今回読み直して、アンが大好きなあまり逆に冷たくしてしまうツンデレのマリラにすっかり感情移入してしまいました。 マシューは、もう孫を甘やかしてしまうメロメロおじいちゃんのようで、終始ほほえましくて仕方なかったです。 > リンドのおばさんの口ぐせ、やっぱり気づかれました(ふふふ)? 今まで口ぐせがあったことも知らなかったので、わぁ、こんな口ぐせあったんだと思って読みました。愛すべきリンドおばさんのキャラがひきたってすごく素敵でした〜。 赤毛のアンの夢のような世界に連れていってくださり、ありがとうございました! えれな |
みなさん、こんにちは。 私はオランダの『オッチェ〜コックのパパとホテルをつくる』を読みました。 作者のシュミットさんは有名な方なんですね。全然知りませんでした。 イラストを担当したフィーブ・ヴェステンドルブさんとのコンビでいろいろな作品を出してること、初めて知りました。 このかわいらしい絵にひかれて、読んでみました。 オッチェのパパはコックですが、コックだという証明書が行方不明なせいで、仕事をもらえず、仕方なく安い給料しかくれないホテルで働いています。 でも、ある日ふたりはホテルをおいだされて、生活に困って車であちこち移動しながらくらすことに……。 なんだか『住所、不定』を思い出しますが、オッチェとパパは動物と話ができるので、ふたりをいろんな動物が助けてくれるのが、楽しくほっこりするところ。 そして、ふたりがお互いをとても大切に思っているところも、とてもよかったです。 パパの得意料理は、イラクサのスープです。 たまたま他の作品(未訳)でもイラクサのスープが出てきて、どんなものなのか気になりました。葉だけ見るとシソみたいですけど。 いけだ |
いけださん ご紹介いただきありがとうございます! 少し読んでみましたが、かわいらしいお話でほっこりしますね。 内容は全然違うのに、なぜだかホッツェンプロッツを思い出しました。 わたしも作者のシュミットさん、全然存じ上げませんでした。 オランダではどの子ども部屋にもあるぐらい人気の作家さんだと知り、またひとつ勉強になりました。 えれな |
『若草物語』 作/ルイーザ・メイ・オルコット 訳/代田亜香子 12月の読書会で取り上げて感想も話したのですが、【世界J文学館】の読書記録としてアップします。 実は『若草物語』は抄訳版しか読んだことがなかく、今回はじめて全訳を通して読みました。 そして、思っていたより宗教の話がたくさん出てくる物語だったことを知りました。 日本人には馴染みがないということで、抄訳版では一部カットされたりしていたために、今まで気づかなかったのだとわかり、今回、全訳で読める機会を持ててよかったです。 新訳はとても現代的な言葉で訳されていて読みやすく、宗教的だったり教訓的だったりするところもひっかからずに、ひとつの物語としてすらすら読ませてくれました。 姉妹も現代人が日常で使っているような言葉を話すので、思わず現代の子たちのように錯覚してしまい、馬車が出てきて逆に違和感を感じたほどでした(馬車が出てくるのは知っていたはずですが)。 とっつきにくい内容も含まれる全訳を、これほどストレスなく読ませる文章にするのはかなり大変だっただろうと思います。読書会で、「昔読もうとして脱落した」と言っていた人もいましたが、これなら脱落せずに読める子どもも多いのではと思いました。 えれな |
『野生の呼び声』 作/ジャック・ロンドン 訳/原田勝 この本も知らなかった本ですが、とても面白く、続きが気になって一気に読んでしまいました。 バックは裕福な家でぬくぬくと育った犬ですが、ある日さらわれて、そり犬として売られてしまいます。その当時、カナダはゴールドラッシュで沸いており、そり犬がたくさん必要で、いい犬は高値で売れたのです。 人間にこん棒で殴られて厳しく調教され、最初は他の犬にもやられたりしていたバックですが、徐々に自然の掟を学び、誇り高く、たくましいそり犬へと成長していきます。 途中、主人が何度も変わっていくのですが、何度目かの主人は最悪で、バックは酷使され殺されそうになります。しかし、その後、初めて心から信頼する人間に巡り合います。 最近ハリソン・フォード主演で映画化もされていたらしく、そちらも機会があったら見てみたいです。 えれな |
えれなさん、みなさま >『野生の呼び声』 こんばんは。わたしも読みました! 現代の感覚からすると、えっ?!と思うようなところも多々あったのですが、 (ラストに〇〇〇が悪者/敵として出てくるところとか) 昔の人はこう考えていたのね、と興味深かったです。 >最近ハリソン・フォード主演で映画化もされていたらしく、そちらも機会があったら見てみたいです。 えれなさんの投稿を読んで気になり、映画もみてみたところ、かなり話がマイルドに変えられていました。CG多用のコミカルなアドベンチャームービーになっていて、これはこれで楽しめますが、かなり別物かも……。ラストも当然ながら改変されてました。 『若草物語』の最近の映画もそうですが、現代的にアレンジされた作品を選ぶ自由もあるし、興味を持てばこうして原典に(新訳で)あたることもできる、というのはすばらしいことだなと思います。 ミロコマチコさんのイラスト目当てで読んだので、表紙だけでなく挿絵もあってうれしかったです。南国や赤や黄のイメージがあるので、白と青メインの雪景色の絵がなんだか新鮮でした。スマホで読んだ後、やっぱりこれは大画面で見なくては!とPCで挿絵だけ見返しました。 よく溝に落ちたりおなかを見せて爆睡したりしているうちの犬には、 野生の呼び声は聞こえていなさそうです…… しほ |
しほさん、 なんと! 行動が早すぎます。 もう映画も見られたのですか? >えれなさんの投稿を読んで気になり、映画もみてみたところ、かなり話がマイルドに変えられていました。CG多用のコミカルなアドベンチャームービーになっていて、これはこれで楽しめますが、かなり別物かも……。ラストも当然ながら改変されてました。 あ、ちょっと、がっかりかも……。 あのラストが良かったのに……。 >現代の感覚からすると、えっ?!と思うようなところも多々あったのですが、 >(ラストに〇〇〇が悪者/敵として出てくるところとか) >昔の人はこう考えていたのね、と興味深かったです。 わたしもここはひっかかりましたが、そういう時代だったことがわかるのも興味深いですね。 >ミロコマチコさんのイラスト目当てで読んだので、表紙だけでなく挿絵もあってうれしかったです。南国や赤や黄のイメージがあるので、白と青メインの雪景色の絵がなんだか新鮮でした。スマホで読んだ後、やっぱりこれは大画面で見なくては!とPCで挿絵だけ見返しました。 しほさん、イラストレーターさんに詳しいですね。 わたし絵は見たことがあるような気がしますが、お名前知りませんでした……。 でも大胆な素敵な絵で、今後注目します! >よく溝に落ちたりおなかを見せて爆睡したりしているうちの犬には、 >野生の呼び声は聞こえていなさそうです…… かわいい〜! うまいこといいますね^^ えれな |
えれなさん、しほさん わたしもこちらを読みました。 実は子どもの頃『名犬バックのぼうけん』という本が大好き だったのですが、大人になってこれが『野生の呼び声』の 児童書版だったと知り、一度全訳を読んでみたいと思って いたのでした。 とてもおもしろかったです。子どもの頃の夢中になって 読み進めた記憶がよみがえってきました。 バックがセントバーナードとコリーのミックスだと 知って、ええ?となりました。『名犬バック〜』の表紙は セントバーナードだった記憶が……。わたしの記憶ちがいか。 大人になって読むと、ゴールドラッシュが時代背景にあった ことなど、なるほどと思いました。 ミロコマチコさんのイラストもいいですね! コアラン |
▼コアランさん: わー、コアランさん書き込みありがとうございます♪ >わたしもこちらを読みました。 >実は子どもの頃『名犬バックのぼうけん』という本が大好き >だったのですが、大人になってこれが『野生の呼び声』の >児童書版だったと知り、一度全訳を読んでみたいと思って >いたのでした。 別タイトルの本があったとは知りませんでした。 普通に学校の図書館にありそうなタイトルですね! >とてもおもしろかったです。子どもの頃の夢中になって >読み進めた記憶がよみがえってきました。 記憶がよみがえってくるのが大人になってからの再読のいいところですよね〜 当時の別の記憶までよみがえってきたりして。 >バックがセントバーナードとコリーのミックスだと >知って、ええ?となりました。『名犬バック〜』の表紙は >セントバーナードだった記憶が……。わたしの記憶ちがいか。 絵を描く人のイメージもあったかもしれませんね。 セントバーナードとコリーのミックスって、わたしには全然想像できません…。 映画のほうは、雑種っぽかったですよ。 えれな |
えれなさん お返事ありがとうございます。 >記憶がよみがえってくるのが大人になってからの再読のいいところですよね〜 >当時の別の記憶までよみがえってきたりして。 本当にそうですね。当時、本を買ってもらったときのことまで思い出しました。 (病気のとき、学校に行けなくて退屈していたので買ってもらったのでした) 大人になってからの再読は、子どものときとちがって、時代背景や地理的なことなどの知識があるので、違う視点から読めるのもおもしろいです。 >セントバーナードとコリーのミックスって、わたしには全然想像できません…。 >映画のほうは、雑種っぽかったですよ。 そうなのですね。 機会があったら映画も見てみたいです! コアラン |
『片目のオオカミ』 ダニエル・ペナック作 平岡敦訳 玉村ヘビオ絵 動物園で、片目のオオカミの檻の前にじっと立ち尽くす少年がいました。 最初はわずらわしく思っていたオオカミですが、少年がオオカミに合わせて片目を閉じたとき、オオカミは瞳で過去を語りだします。 オオカミの悲しい過去が明らかになると、次は少年の番です。 少年の生い立ち、そして今こうして動物園にやってくるに至った経緯は、ほんとうに波乱万丈で驚かされます。お話が進むにつれ、この不思議な少年が大好きになり、別れと再会は涙を誘いました。 どうやってお話を終結させるのかが気になりましたが、とても良いラストでした。短い中に内容がぎゅっとつまっているような、すばらしいお話を知ることができてよかったです。 訳者あとがきによると、作者のダニエル・ペナックはもともと学校の先生で、子どもたちに読書の楽しみを教えることに尽力していたそうです。読み聞かせにより、読書の虜になっていく子どもたちの話はすばらしいと思いました。 えれな |
えれなさん、みなさん 年末に『イギリス昔話集』を読みました〜。 短編がたくさん収録されていて、とても読みやすく面白かったです。 『3びきの子ブタ』や『ジャックと豆の木』など、日本人にもなじみのある童話はありましたが、知らないものも多く、でも童話なので知っている作品とどこか似ていて、なつかしさを感じながら読みました。 訳者あとがきに詳しく書かれていましたが、アンデルセンやグリムなどの他国の童話に、イギリスに元からあった昔話が追いやられてしまったという歴史は興味深いです。わたしたちは外国の物語だとひとくくりにして考えてしまっていましたが、イギリスからするとそういう経緯があるんですね。 いけだ |
いけださん >『3びきの子ブタ』や『ジャックと豆の木』など、日本人にもなじみのある童話はありましたが、知らないものも多く、でも童話なので知っている作品とどこか似ていて、なつかしさを感じながら読みました。 そうなんですね! 先日『日本の昔話』の方を少しだけ読んだのですが、同じように、そっちにも知らなかったけど、知ってるお話になんだか似ていると思ったのがいくつかありました。 口伝えでちょっとずつ変わっていったのかなと思ったのですが、世界どこも共通なのかと思うと興味深いです。 >訳者あとがきに詳しく書かれていましたが、アンデルセンやグリムなどの他国の童話に、イギリスに元からあった昔話が追いやられてしまったという歴史は興味深いです。 追いやられたなんてことがあるんですね! 日本の昔話は、中国や朝鮮の昔話に影響を受けてるんだろうなあとは思っていましたが、もしかしたら追いやられたものもあるかもしれないですね。昔話の歴史を考えてみるのって面白いですね。 えれな |
えれなさん >>訳者あとがきに詳しく書かれていましたが、アンデルセンやグリムなどの他国の童話に、イギリスに元からあった昔話が追いやられてしまったという歴史は興味深いです。 > >追いやられたなんてことがあるんですね! >日本の昔話は、中国や朝鮮の昔話に影響を受けてるんだろうなあとは思っていましたが、もしかしたら追いやられたものもあるかもしれないですね。昔話の歴史を考えてみるのって面白いですね。 そうらしいのです。 私もあとがきを読んで知りました。あ、アンデルセンではなく、ペローやグリムと書いてありました。 余談ですが、この世界J文学館はあとがきが長くて、読みごたえがあるのがとてもいいなと個人的に思います。 知らなかった知識について書かれていたり、本文を読みながらなんとなく頭に浮かんでいたことが訳者さんによってはっきりと言葉で説明されていたりして、とても面白いです。 むかし話といえば、今度のJBBY子どもの本の翻訳フォーラムでも昔話が取り上げられるということで、タイムリーなので見てみたいと思っています。 いけだ |
▼いけださん: >余談ですが、この世界J文学館はあとがきが長くて、読みごたえがあるのがとてもいいなと個人的に思います。 >知らなかった知識について書かれていたり、本文を読みながらなんとなく頭に浮かんでいたことが訳者さんによってはっきりと言葉で説明されていたりして、とても面白いです。 ほんと、ほんと、それです! 読み終わったあと、あれは結局どうなったんだっけ? と思ったことを、訳者あとがきで即座に答えてもらったことが何度もありましたし、作者や時代背景などの豆知識もおもしろくて役に立ちますよね! >むかし話といえば、今度のJBBY子どもの本の翻訳フォーラムでも昔話が取り上げられるということで、タイムリーなので見てみたいと思っています。 おお、知らなかったです。わたしも申し込んできます^^ えれな |
『木を植えた人』 ジャン・ジオノ 作 河野万里子 訳 平澤朋子 絵 今まで読もうと思って読めていなかった本がついに読めました。 とても短いお話ですが、語り手が、40年の月日をまたぎ、荒れ地に木を植えつづけたおじいさんの姿、何もないところから豊かに育った森の姿を追っているために、悠久ともいえる時の流れを感じました。 興味深いのは、このおじいさんが本当に実在の人物のように感じられるのに、実は作者ジャン・ジオノが創作したキャラクターであるということ。 あとがきでその事実を知り、一瞬がっかりしたのですが、木を切って自然を壊してばかりの人間にも、本当はやろうとしさえすれば、こんなすばらしい奇跡が起こせるんだという、人に対する作者の励ましのようなものを感じました。思わず自分も木を植えたくなりました。 えれな |
えれなさん、みなさま こんにちは。『木を植えた人』、わたしも読みました! 短いながら、格調高くて深く印象に残るお話ですね。 以前授業で訳したモーパーゴの短編に出てきたので、 ストーリー自体は以前から知っていたのですが、 今回ちゃんと全文で読むことができてよかったです。 (そのとき、絵本版か何かで『木を植えた人』自体も読んだはずなのですが、 読書記録を探しても見つからず……) おじいさんは創作のキャラクターなんですね。 作者の分身でもあるんでしょうか。 モーパーゴは短編の前書きに「農家が作物を育てるようにわたしは物語を育てる」と書いていて、ジオノも木を植える気持ちで作品を書いたのかなあと思いました。 ジッド→ジオノ→モーパーゴと受け継がれているものがあると思うとなんだか感慨深いです。 しほ |
みなさん、こんにちは。 初回読書会には都合により参加できなかったのですが、 少しずつ読み進めています。 次回は絶対参加するぞ〜! と意気込んでいます(笑) 『オズの魔法使い』 作 ライマン・フランク・ボーム 訳 宮坂宏美 絵 後藤貴志 カンザスの大草原で暮らすドロシーは、竜巻に巻き込まれ、飼い犬のトトと一緒にオズの国へと飛ばされてしまいます。元の場所に帰してもらうためには、偉大な魔法使いのオズに頼まなくてはなりません。旅の途中で出会った、脳みそがほしいかかし、心臓がほしいブリキのきこり、勇気がほしいライオンと一緒に、オズのいるエメラルドの都へ向かいます。 有名な物語なのに、実は読んだことがありませんでした。てっきり、オズと会ってめでたしめでたし……というお話だと思っていたら、とんでもない。ドキドキしながら読み進めました。 「自分には○○が無い」と悩む3人(人?)の登場人物たちが、ただうじうじと悩むのではなく、「無いのだから、こうしよう」と、自分に何かが無いという現実を一旦受け入れて、その上でどうすればよいのか考えて問題を解決していくところがとても好ましく思えました。そして、人間の欠点も同じだよなあと、考えさせられました。 それから、結構怖いことをさらっと書くあたりが、おとぎ話らしいというかなんと言うか。。。 東の魔女の死に方や、ブリキのきこりがブリキになったいきさつなど、リアルに考えるとなかなかおぞましいことをさらっと書いてあり、びっくりしつつ面白かったです。物語の別の部分には、冒険中の食べ物の心配など、現実味のある描写もありますので、解像度の緩急がついているという印象でした。この解像度の緩急は、不思議の国のアリスに似ているような気がします。 名前は知っているけど実は読んだことがない名作が結構収録されているので、これを機にどんどん読んでいきたいです! みみず |
みみずさん、こんにちは。 オズファンのわたしがやってまいりましたよ(笑)。 有名な作品なのに、みみずさんのように読んだことがない方がけっこういらっしゃるようなので、もっと読まれてほしいなあと思います。 >「自分には○○が無い」と悩む3人(人?)の登場人物たちが、ただうじうじと悩む >のではなく、「無いのだから、こうしよう」と、自分に何かが無いという現実を一旦>受け入れて、その上でどうすればよいのか考えて問題を解決していくところがとても>好ましく思えました。そして、人間の欠点も同じだよなあと、考えさせられました。 なるほど〜。 私は、3人の悩みを解決するのに、「結局は気のもちよう」というところが好きです。そして、本人たちはそれに気づいておらず、読者とオズの魔法使いだけがそれを分かっているところが。オズはそれをペテンだと言いますが、思いこみとか自信を持たせてあげることって大事だと思うのです。 続編ではもっとハチャメチャな場面、登場人物も多いので、よかったらぜひお読みください。 いけだ |
▼みみずさん、 レビュー書いてくださったのですね! 嬉しいです^^ >有名な物語なのに、実は読んだことがありませんでした。 わたしも大昔、読んだような、読んでいないようなという感じで、読み直さないとと思っていたところでした。みみずさんのレビューを読んで順位がくりあがりました! >それから、結構怖いことをさらっと書くあたりが、おとぎ話らしいというかなんと言うか。。。 魔女の死に方、わたしもショックを受けたのをなんとなく覚えてます。 昔の話って、結構残酷ですよね。 今の子どもたちは、もっと慣れてないかも? どう受け止めるのか知りたいです。 >初回読書会には都合により参加できなかったのですが、 >少しずつ読み進めています。 >次回は絶対参加するぞ〜! と意気込んでいます(笑) ぜひ次回はご一緒できるとうれしいです^^ ▼いけださん >オズファンのわたしがやってまいりましたよ(笑)。 笑 そうだったんですね! >私は、3人の悩みを解決するのに、「結局は気のもちよう」というところが好きです。そして、本人たちはそれに気づいておらず、読者とオズの魔法使いだけがそれを分かっているところが。オズはそれをペテンだと言いますが、思いこみとか自信を持たせてあげることって大事だと思うのです。 なんだか深そう・・・! ますます、読み直してみたくなりました。 えれな |
こんにちは。 みなさん、続々と読み進まれてますね。 もう合わせて12冊(125冊の1割)を超えたかな? 年始にヴェルヌの『海底二万里』(荷見明子訳)を読みました。 言わずと知れた名作、世界を旅する謎の潜水艦ノーチラス号とネモ船長のお話です。 時は19世紀後半、海で遭難し潜水艦に救助された博物学教授の視点から語られます。 ヴェルヌ大好きで、もとから気になっていて、ちょっと最初のほうを読んでみたら止まりませんでした。何度読んでも面白い!! ヴェルヌの作品は、科学的豆知識やわくわくする冒険ももちろんいいのですが、人間の描き方も巧みだなといつも思います。現実的な人/向こう見ずな人、知識の多い学者的な人/現場での経験豊富な人の対比が行動や台詞で生き生き表現されていて、そのどちらにもリスペクトと愛情が感じられるところが好きです。 訳者あとがきで、古い作品(1870年発表)なので現在は不適切とされる表現もある、と解説してあるのも良かったです。たとえばどの部分か、だから悪いということではなく150年前の作品ということを踏まえて読んで欲しい、ヴェルヌは当時の人としては先進的で弱者のことを気にかけていた、など。こうやって今の視点で紹介しそれを読むことで、新訳を出す意義も出てくると思うし、古典が読み継がれていくことができるのかなと思います。 わたしはとくに『地底旅行』が好きで、子どものころ繰り返し読んだし、最近も他の訳で読んだりしていたのですが、やっぱり『海底二万里』もいいですね。完訳でも読みたいし、続編の『神秘の島』も再読したくなりました。 とにかくネモ船長がかっこいいんですよね〜。 宇宙にはあんまり行きたいと思わないけど、ノーチラス号にはぜひ乗ってみたい(乗せていただきたい)です。 しほ |
▼しほさん: >みなさん、続々と読み進まれてますね。 >もう合わせて12冊(125冊の1割)を超えたかな? おお! 1割と聞くと、先が明るく感じますね♪ >ヴェルヌ大好きで、もとから気になっていて、ちょっと最初のほうを読んでみたら止まりませんでした。何度読んでも面白い!! さすがSFファンタジー好きのしほさん! きっと小学校の図書館などで読みこまれれていたんだろうなと想像しました。 わたしは、その棚にはあまり近づきませんでしたが(笑)、こうしてレビューを書いてくださると、チャレンジしようと今さらながら思います。 >訳者あとがきで、古い作品(1870年発表)なので現在は不適切とされる表現もある、と解説してあるのも良かったです。たとえばどの部分か、だから悪いということではなく150年前の作品ということを踏まえて読んで欲しい、ヴェルヌは当時の人としては先進的で弱者のことを気にかけていた、など。こうやって今の視点で紹介しそれを読むことで、新訳を出す意義も出てくると思うし、古典が読み継がれていくことができるのかなと思います。 やはり、訳者あとがき! 深いですね。 >わたしはとくに『地底旅行』が好きで、 今気づいたのですが、わたし最近『センター・オブ・ジ・アース』観ました。 あれって、『地底旅行』が原作だったのですね! 読んでないけど、映画は楽しかったので読んだ気分です(映画は全然違うって言われそう〜) >とにかくネモ船長がかっこいいんですよね〜。 それを聞いて、モチベーションさらにアップしました(笑) えれな |
えれなさん お返事ありがとうございます〜。 >さすがSFファンタジー好きのしほさん! きっと小学校の図書館などで読みこまれれていたんだろうなと想像しました。 >わたしは、その棚にはあまり近づきませんでしたが(笑)、こうしてレビューを書いてくださると、チャレンジしようと今さらながら思います。 『海底二万里』『十五少年漂流記』はポプラ社の抄訳版を、 『地底旅行』は偕成社の完訳版を持っていて、 『神秘の島』は福音館の完訳版(図書館)で読みましたね〜。 そういえば、こうやって思い出せるくらい、ヴェルヌの作品は、いろんな訳、いろんな出版社のバージョンがあるな〜と小学生の頃から思っていた気がします。 挿絵もいろいろあって、選べるのはとてもよいことだし、 大人は子どもの年齢に合わせて勧めてあげてほしいなと思いますね。 >今気づいたのですが、わたし最近『センター・オブ・ジ・アース』観ました。 >あれって、『地底旅行』が原作だったのですね! 読んでないけど、映画は楽しかったので読んだ気分です(映画は全然違うって言われそう〜) 『センター・オブ・ジ・アース』わたしも観ましたよー!!(たぶん、配信されてすぐ)主役が『ハムナプトラ』の人なんですよね〜。(『ハムナプトラ』も大好きなんです。。。) 設定はかなり違いますね。でも、冒険や楽しい部分のエッセンスは同じだったかなと思います。 映画は山岳ガイドが女の人(ハンナ)になっていて、今作る映画としてはよいアレンジだったなと思うのですが、原作の無口な渋い男性ガイド(ハンス)もとってもかっこいいんですよ!!ハンスが好きだから『地底旅行』が好きと言ってもいいくらいです。機会があれば原作もぜひ!読んでみてください!笑 しほ |
しほさん、みなさん 『海底二万里』、時間がかかりましたが今日読み終わりました。 ネモ船長〜!最後には謎がとけるのかと思っていたら、最後まで謎のままでした。 気になりすぎて検索したら、いろいろ明らかになるのは続編の『神秘の島』なのですね。うう、気になる…。ヴェルヌが続編を書くまでの間に、政治的事情でネモ船長の設定が変わったという情報もあって、おもしろいなと思いました。 題名ですが、『海底二万マイル』だと思っていたので、なぜ「二万里」?と思っていたところ、原題のリューと理がどちらも約4キロで音も似ているので「二万理」となっている訳書も多いと知り、ほーと思いました。面白い偶然ですね。 それにしても、この作品が書かれたのが、明治維新の頃だと思うと、ヴェルヌの先見の明は本当にすごいですね。ノーチラス号が南極の下にもぐっていったときはびっくりしましたが、当時はそういうふうに考えられていたのだと思うと、そういうところも興味深かったです。 えれな |
えれなさん、みなさん 読んでくださったのですね〜!うれしい! 魔女の宅急便にコメントされていたのを見て、 思わず笑ってしまったのですが、ぜんぜん気持ち悪くないですよ笑 続々と読み進められていて、表彰ものだと思います〜! >ネモ船長〜!最後には謎がとけるのかと思っていたら、最後まで謎のままでした。 >気になりすぎて検索したら、いろいろ明らかになるのは続編の『神秘の島』なのですね。うう、気になる…。ヴェルヌが続編を書くまでの間に、政治的事情でネモ船長の設定が変わったという情報もあって、おもしろいなと思いました。 軌道修正できるくらい謎のままにしておいてよかったですよね。 そのへんも先見の明があったんでしょうか…… >題名ですが、『海底二万マイル』だと思っていたので、なぜ「二万里」?と思っていたところ、原題のリューと理がどちらも約4キロで音も似ているので「二万理」となっている訳書も多いと知り、ほーと思いました。面白い偶然ですね。 「マイル」より「里」のほうが原作に近い(正確)ってちょっと意外ですね。 気になって調べたら、1880年に日本語に訳されたものもあってびっくりしました。 これはこれで面白そう……! >それにしても、この作品が書かれたのが、明治維新の頃だと思うと、ヴェルヌの先見の明は本当にすごいですね。ノーチラス号が南極の下にもぐっていったときはびっくりしましたが、当時はそういうふうに考えられていたのだと思うと、そういうところも興味深かったです。 そっか……大陸ですものね(今気づきました汗) スエズ運河を突破するくだりも、子どもの頃はその発想のすごさがよくわかっていなかったのですが(スエズがどこかもわからないので)、 大人になってあらためてすごいと思いました。 今話題のSFは、100年後にどんな風に読まれるんでしょうね。 しほ |
『タイムマシン』ほか二編 H・G・ウェルズ 作 原田勝 訳 ●『タイムマシン』 100年以上も前の作品ということですが、すごく斬新で面白く、いったん読みだしたら止まりませんでした。特にタイムトラベラーが未来に到着し、そこがどういう世界なのかがだんだん明らかになっていくところは、ミステリーのようでドキドキしました。 なぜ未来がこうなったのかタイムトラベラーがいろいろ考察するのですが、19世紀終わり頃の考え方、社会問題などが色濃く感じられて興味深かったです。 逆に、いま現在、実際にそういう未来に向かっていると思わせられるところもあり、なんだか予言のようだとも感じました。 終盤にもういちどタイムトラベルをするのですが、そちらはまたがらりと違う世界観で、頭に絵が浮かぶような描写がすばらしかったです。 ●『奇跡を起こせる男』 短編なのですが、とてもおもしろかったです。 ある日、平凡な主人公が、なんでも思い通りにできる能力を身につけてしまいます。最初はおもしろがっていたのですが、しだいに悩みはじめ、牧師さんに相談します。 牧師さんとのやりとりが、なんだかコミカルで笑えますし、びっくり壮大な事件に発展します。ぜひ読んでいただきたいです〜 えれな |
えれなさん、みなさん このスレッド賑わってますね。年があけてからやっと開封しました、わたしも 掲示板読書会に混ぜてください^^まずは、この作品から感想を書きたいと思います。 >『タイムマシン』ほか二編 >H・G・ウェルズ 作 >原田勝 訳 H・G・ウェルズ はなんどか読んでいるのですが、改めておもしろいですね!ビクトリア時代の作品が好きなので、まずはこの作品から感想を書きます。 ●『タイムマシン』 ウェルズはのちにジューヌ・ベルヌとならぶSFの書き手になったということですが、うまい!の一言ですね。もうSFの核を書き尽くしているのではないかと思うくらいです。仄暗い世界に一筋の希望があるところが好みでした。 ウェルズはジャーナリストなだけあって観察眼があり社会風刺がきいてました。たとえば、人類が2種種にわかれ地上と地下とで住みわけているなんて、まるで格差社会の象徴のような気がします。そして人が言葉を失っていく様子は、いま、チャットで絵文字のやり取りだけでコミュニケーションがすむ現代を見越したかのようです。80万年先の未来を予想してこんなに言葉で鮮やかに表現できるなんて、とびっくりしました。 この作品を読みながら、時代は変わってもぐるぐると同じことようなことで悩んでいる人間がなんだか愛しく思えました。たとえば、自分の生きてる時代が文明の絶頂期じゃないけど、その進みかたによっては退化していくのでは、という憂いは今に重なるものがあります。古典を読むと、今も昔も人って変わってないな、と思えます。こうして、頭をタイムマシンのようにして過去の人とつながった気分になれて面白いです。 構成も巧みだし、先を読ませる術があり、ぐいぐい読んでしまいました。「わたし」がタイムトラベラーの話を聞くというスタイルがオチで効いていました。 ●『奇跡を起こせる男』 わたしもこの話が好きです。ウェルズはお役人とか科学者だとの権威がある人だけでなく、ごく普通の人が主人公の話を書いていたのですね。えれなさんもおっしゃっているように、この作品はある日突然奇跡を起こす力を身につけた男の話です。ふつう、そういう不思議な力を急に使えるようになったら、きっとこの主人公みたいなある悩みを抱えるはずですが、その悩みこそが伏線になっていて、いちいち回収されていくところが面白く、収束の仕方がうまいのです。 とくに好きなのは、主人公が願いが叶うならと巡査を地獄に落とし、のちに情けをかけて サンフランシスコに送ってあげる場面です。主人公は、自分の居場所がわけのわからなくなっているはずの巡査に時間を巻き戻す操作をするのですが、そこにくすくす笑ってしまいました。 ですが、なんといっても、最後にわかる読者をまきこんでの大がかりな仕掛けがおもしろいのです。 なるほど、そうきたか! と思ってしまいました。 以上に、とくに好きな2作の感想をあげてみました。 J文学館では短編集もいくつかあり、一人の作者の作品群をいちどに読めるのがいいなと思いました。 mipo(WYN-1070) |
▼mipoさん: >このスレッド賑わってますね。年があけてからやっと開封しました、わたしも >掲示板読書会に混ぜてください^^まずは、この作品から感想を書きたいと思います。 いらっしゃいませ〜! 書き込んでくださってうれしいです。 >ウェルズはジャーナリストなだけあって観察眼があり社会風刺がきいてました。たとえば、人類が2種種にわかれ地上と地下とで住みわけているなんて、まるで格差社会の象徴のような気がします。そして人が言葉を失っていく様子は、いま、チャットで絵文字のやり取りだけでコミュニケーションがすむ現代を見越したかのようです。80万年先の未来を予想してこんなに言葉で鮮やかに表現できるなんて、とびっくりしました。 あ・・・、わたしのとちがって洗練された知的なレビューをありがとうございます。 そうそう、言いたかったのはこういうことです! わたしはmipoさんの観察眼と表現力にびっくりです。 >●『奇跡を起こせる男』 > とくに好きなのは、主人公が願いが叶うならと巡査を地獄に落とし、のちに情けをかけて >サンフランシスコに送ってあげる場面です。主人公は、自分の居場所がわけのわからなくなっているはずの巡査に時間を巻き戻す操作をするのですが、そこにくすくす笑ってしまいました。 巡査に小分けで罪滅ぼしをするけど助けてはあげない、小心な主人公が笑えますよね! 一人だと、ただ「おもしろかった」で終わってたところ、こうやって共感しあえるのが嬉しいです。 またぜひ読んだ本をご紹介ください^^ えれな |
みなさま、こんにちは。 『雨月物語』の感想です。 わたしはファンタジー好きで、海外の翻訳ファンタジーに目がありません。やまねこ翻訳クラブ編の『大人のファンタジー読本』はわたしのバイブルになっています。それによればファンタジーの定義はとても広い。古今東西にファンタジーと呼べる作品があるとのこと。日本の作品もいずれじっくり読みたいと思っていたところ、『世界J文学館』には、なんと個人的に手つかずになっていた日本のファンタジーがはいっているではないですか! こうして手に取ったのが『雨月物語』です。ゴーストストーリー、変身物語、妖精、民話、歴史物語といった趣のバラエティに富んだ作品群でした。出てくるのは、たとえば復讐にもえる幽霊、夢と幻想のあわいの世界、絵の世界に自由自在に入れる世界、自分を助けてくれる妖精たち、跋扈する魑魅魍魎たち、などなどです。 好きな作品は、「夢応の鯉魚(むおうのりぎょ)」。 主人公は仏に仕える絵の名人で、仏像や山水、花鳥といったものは主題にせず、魚ばかり書いていた。修行のあいまに湖に行き、魚を釣りあげては湖に返すことをくりかえし、水に遊ぶ魚の姿を観察して精巧な絵を描く腕をあげていったのだ。ある日、病に伏せ息絶えてしまうのだが、数日後によみがえる。いったいどうしてなのだろうか。これが大まかなあらすじです。 主人公は誰よりも真に迫った魚を描くのが得意なのですが、それは実は自分が魚になって湖を自由に泳ぐことができたからです。とてもふしぎなお話ですが、その架空の世界に身をゆだねて浸るのがとても楽しいのです。主人公が水の中を自由に泳ぎたいという願望が叶うくだりは、とても開放感がありました。なにより魚の目線で水面から眺める月の描写が美しいのです。物事の視点を変えてみることのおもしろさを味わえます。 『雨月物語』では、どの作品も歌枕にある名所を尋ねていきます。 風景描写をとおして、人の心の機微や情感が味わえる作品でした。 みなさんと、どの作品が好きか語りあってみたいです。 日本の作品ですが、古文(漢文?)を現代語に訳しているので翻訳のおもしろさもしみじみと 感じていました。すっと読めるし、中高校生の時に読んだら古文がもっと身近になったかもしれない、 と思いました(学生時代、古文は好きでした!)。 mipo(WYN-1070) |
▼mipoさん: >こうして手に取ったのが『雨月物語』です。ゴーストストーリー、変身物語、妖精、民話、歴史物語といった趣のバラエティに富んだ作品群でした。出てくるのは、たとえば復讐にもえる幽霊、夢と幻想のあわいの世界、絵の世界に自由自在に入れる世界、自分を助けてくれる妖精たち、跋扈する魑魅魍魎たち、などなどです。 『雨月物語』は怖い話なのかと思っていたら、そんなにバラエティに富んでいるのですね。ご紹介いただいた「夢応の鯉魚」みたいな不思議な話なら読んでみたいです^^ >『雨月物語』では、どの作品も歌枕にある名所を尋ねていきます。 >風景描写をとおして、人の心の機微や情感が味わえる作品でした。 >みなさんと、どの作品が好きか語りあってみたいです。 おお! しばしお待ちください。 >日本の作品ですが、古文(漢文?)を現代語に訳しているので翻訳のおもしろさもしみじみと >感じていました。すっと読めるし、中高校生の時に読んだら古文がもっと身近になったかもしれない、 >と思いました(学生時代、古文は好きでした!)。 そうか、これも翻訳なのですね。 わたしも古文好きでした。 ちょっとそれますが、最近読んだ三宅香帆作『(萌えすぎて)絶対忘れない! 妄想古文』面白かったのでお知らせしたくなりました。機会があればぜひ! えれな |
えれなさん さっそくのお返事と、お勧め本の紹介をありがとうございました。 >ちょっとそれますが、最近読んだ三宅香帆作『(萌えすぎて)絶対忘れない! 妄想古文』面白かったのでお知らせしたくなりました。機会があればぜひ! おもしろそう! さっそく読みたい本リストに入れました。 ではお返しにわたしもオススメしますね。わたしが『雨月物語』をずっと読みたかったのは、実は、昨年出た『花屋さんが言うことには』(著 山本 幸久 ポプラ社)を読んだからです。最初読んだとき、理解があいまいなままだったのですが、『雨月物語』をモチーフにしていると知り、”元ネタ”を読み終えて今は納得しました。 『花屋さんが言うことには』は短歌好きな若い読者が、おもしろい! といい、話題になったみたいです。「王様のブランチ」で取りあげられてましたよ^^ それから >怖い話なのかと思っていたら とおっしゃるので正直に言いますが、実は少しだけ、いわゆる怪談らしい話がありました! 今はあまり怖がりではなくなりましたが、深夜に読んだので、さすがにぞくりとしました(汗) でもそういう怖さは1編くらいかなあ、と思いますー。 mipo(WYN1070) |
▼mipoさん: >ではお返しにわたしもオススメしますね。わたしが『雨月物語』をずっと読みたかったのは、実は、昨年出た『花屋さんが言うことには』(著 山本 幸久 ポプラ社)を読んだからです。最初読んだとき、理解があいまいなままだったのですが、『雨月物語』をモチーフにしていると知り、”元ネタ”を読み終えて今は納得しました。 > >『花屋さんが言うことには』は短歌好きな若い読者が、おもしろい! といい、話題になったみたいです。「王様のブランチ」で取りあげられてましたよ^^ へえ、おもしろいですね! 元ネタがあとからわかるのも楽しいですよね。 『花屋さんが言うことには』読んでみます。まずは元ネタかな〜 えれな |
mipoさん 『雨月物語』最高でした! たしかに一話一話、趣がぜんぜん違っていてびっくりしました。 わたしが一番好きだったのは、『浅茅が宿』(男が妻を七年ほったらかしにする話)です。これだけいろいろあるなかで、こういう話が好きなんだな…と自分の傾向がわかって、性格診断みたいでおもしろかったです。 『蛇性の婬(じゃせいのいん)』はとても迫力があって、現代でもいろんな漫画などのモチーフになっているような気がしました。これが書かれた時代と今の日本は地続きなんだな〜と改めて感じました。 『青頭巾』では、偉いお坊さんが女性蔑視の発言をしたあと、直後に「訳者からのメッセージ:昔はこんな偉いお坊さんでも女性を低く見ていたということがわかりますね。今こんなことを言ったら大変」みたいに書かれていて興味深かったです。 それから随所に、平安時代や鎌倉時代などの話題が出てきて、「昔はこうだった」みたいに言っているのが変な気がしました。『雨月物語』が書かれた時代が今から見れば大昔なのに、昔の人が、昔は・・・と言っているのをきいて、時代がたゆまず流れているんだなと改めて思ったり、作者は、何百年後にも自分の作品が読まれているなんて想像できていたかな? と思ったりしました。 日本人として『雨月物語』を読む機会が持ててよかったです。 ご紹介くださりありがとうございました! えれな |
▼えれなさん: お返事ありがとうございます。 >『雨月物語』最高でした! >たしかに一話一話、趣がぜんぜん違っていてびっくりしました。 最高、ですよねーー。 > >わたしが一番好きだったのは、『浅茅が宿』(男が妻を七年ほったらかしにする話)です。これだけいろいろあるなかで、こういう話が好きなんだな…と自分の傾向がわかって、性格診断みたいでおもしろかったです。 あ、わたしもこの作品好きでした。もうっ!! ほったらかしにしてー! バカバカ! と思いながら読みました。 > >『蛇性の婬(じゃせいのいん)』はとても迫力があって、現代でもいろんな漫画などのモチーフになっているような気がしました。これが書かれた時代と今の日本は地続きなんだな〜と改めて感じました。 うんうん、おっしゃる通りです^^わたしは歴史ものが好きなのですが、 >これが書かれた時代と今の日本は地続きなんだな〜 という感情が持てるからなのかな、と自己分析しています。 > >それから随所に、平安時代や鎌倉時代などの話題が出てきて、「昔はこうだった」みたいに言っているのが変な気がしました。『雨月物語』が書かれた時代が今から見れば大昔なのに、昔の人が、昔は・・・と言っているのをきいて、時代がたゆまず流れているんだなと改めて思ったり、作者は、何百年後にも自分の作品が読まれているなんて想像できていたかな? と思ったりしました。 なんだかわかる気がします^^大昔の人がいう昔は大大昔という感じで不思議でしたね。読みながら、なんだかふわっと心が(頭が?)浮くような、いわく言いがたい感動が味わえました。そして、確かに、作者は今でも読み継がれているなんて思ってなかったと思うに一票です。 >日本人として『雨月物語』を読む機会が持ててよかったです。 >ご紹介くださりありがとうございました! わーい、よかったです。 今、広義のファンタジーつながりで次の作品を読んでいますので、近々また書き込みにきますね! mipo(WYN-1070) |
mipoさん >わたしが『雨月物語』をずっと読みたかったのは、実は、昨年出た『花屋さんが言うことには』(著 山本 幸久 ポプラ社)を読んだからです。最初読んだとき、理解があいまいなままだったのですが、『雨月物語』をモチーフにしていると知り、”元ネタ”を読み終えて今は納得しました。 > >『花屋さんが言うことには』は短歌好きな若い読者が、おもしろい! といい、話題になったみたいです。「王様のブランチ」で取りあげられてましたよ^^ 遅くなりましたが、『花屋さんが言うことには』読みました。 すごく良かったです。雨月物語を先に読んでいたので、出てくる箇所は、元ネタ知ってる〜!と思いながら楽しく読みました。そのほか短歌などもたくさん出てきて、古文好きには楽しめました。 一見ふわっとした軽いお話の短編集なのに、なぜか長く印象に残りそうな予感がします。 最後の花言葉には何度もうるっとしました。 教えてくださり、ありがとうございました。 えれな |
みなさん、今日はこちらの作品のレビューを書きます。 『1400個のコヤスガイ』 アバヨミ・フジャ編, さくまゆみこ訳, 千葉博美絵 西アフリカ・ヨルバ人の昔話で、21話がおさめられています。さすが、長く読み継がれてきた昔話だけあってどの作品もおもしろいのですが、特に好きになったお話を紹介します。 ●『おたまじゃくしの悲しいお話』 むかし、むかし、カエルの国の王様がなくなったときのこと、次に誰が王様になるかで話しあいが持たれました。カエルの名士たちが続々と集まったものの、ライバル同士、競うばかりで埒があきませんでした。そこで、神さまのお告げに従った結果、一匹の若いオタマジャクシが新しい王様に選ばれました。7日後に行われる即位式までのあいだ、オタマジャクシは浮かれ騒ぎます……。 オタマジャクシの浮かれようったらありません。なにしろ、今までみんなから無視されてずっと日陰にいたのです。でも、他人事とは思えませんでした。それに、オタマジャクシの即位に反対! と言って、神さまのような絶対的な存在に疑問を持つものがいる設定がおもしろかったです。最後に教訓が書かれて物語が締めくくられているのですが、わたしそれを肝に銘じました。そして、小さな読者が読んだら、オタマジャクシみたいに悲しくならないためにはどうしたらいいんだろう、ということを考えるのではないか、と思いました。でも、説教くささがないのがいいです。 ●『魔法のヤムイモ』 手に魔法のヤムイモをもって生まれた男の子がいました。ある日、おつかいを頼まれた男の子は、荒野に出かけた帰り道に、うっかりヤムイモを置いてきてしまいました。魔法のヤムイモは、野生の動物たちにとっても是非とも手に入れたいものです。いろんな動物たちが次々に集まり、誰もが自分のものにしたいと言いはるので、ケンカになりました。のちに男の子は、無事にヤムイモをとりかえすことができたのですが、ある動物が家まで追いかけてきてしまいました。さて、どうなってしまうのでしょうか。 このお話は、小さき者が大きな者を、弱き者が強き者を知恵でやりこめるお話でした。こういう話がわたしは好きです。オチは、男の子の家までやってきたある動物の外見が、どうしてそうなったのか、というそもそもの出来事が書かれています。おもしろくて好きでした。 全編を通して、好きなお話には二重丸をつけていたのですが、他には『ふたご』(正直者が報われる世界)や『カタツムリとヒョウ』(ヒョウに気をつけなければならない、アフリカならではの設定)などが気に入りました。わたしは動物と人間たちが種を超えてふれあう物語が好きみたいです。それにこの作品のこれこそが特色だと思うのですが、言葉の響きが楽しかったです。 たとえば、フーフー、ジュジュ、ハルマッタン、オロコシェ、カラバッシュ、ケケエレシン、などなど。心の中で読んでみたときに、なんだか心地よかったです。 この短編集もどの作品が好きかを、みんなに聞いてみたいです。個性が出そうです^^ mipo(WYN-1070) |
mipoさん これ、読まれたんですね! わたしも気になっていました。 アフリカの昔話はなじみがなかったのですが、出てくるモチーフはカエルやおたまじゃくしやカタツムリということで、世界中そんなに変わらないんだなと思って親しみがわきました。 >この短編集もどの作品が好きかを、みんなに聞いてみたいです。個性が出そうです^^ これも個性が出る系なんですね! 雨月物語もそうでしたが、自分の好みって、わかってるようでわかってなかったので、心理テストみたいで今後の読書にも役立ちそうです。 また読んだら報告します♪ えれな |
みなさま、こんにちは。レビューに参加させてください。 『はみだしインディアンのホントにホントの物語』 作 シャーマン・アレクシー 訳 さくま ゆみこ 絵 エレン・フォーニー アメリカの先住民保留地に暮らす少年の物語です。 先住民保留地についてはじめて知ったのは、『大草原の小さな家』でした。それ以来、ずっと興味があった場所なので、そこを舞台にしたお話がのっていると知って飛びつきました。 物語は、保留地で生まれそだった主人公のアーノルドが、保留地外にある白人ばかりが通う学校に転校するところから始まります。地元からは大学に進学することが難しいがゆえの選択です。 新しい学校ではまるでエイリアンのように避けられ、保留地では裏切り者として扱われる。とてつもなくきつい毎日ですが、物語はけして悲劇的な調子ではありません。アーノルド自身のひょうひょうとした、ユーモラスなものの見方に、にやっとしたり大笑いしたり(センチメンタルさとはまったくの無縁です!)、彼のタフさにこぶしをにぎって応援しながら読み進めました。 おおっと思ったのは、人種問題への作者のバランス感覚です。ネタバレがとっても怖いので(笑)詳述は控えますが、だれかを悪者にして終わる単純な物語ではないことだけ、お伝えしたいと思います! (また、個人的に保留地のアルコール依存症問題にも興味があったので、その点でもとても勉強になりました。むかし旅行でアリゾナのナバホ族保留地をたずねたおりに、現地ではアルコールの販売が一切禁止されていると知りました。もともと飲酒の文化がなかったところに、白人がウィスキーを持ちこみ、お酒によって財産をだましとられてしまうひと、依存症になってしまうひとが続出したため、だそうです。そして主人公の住む場所では、アルコールはけして過去の問題ではありません) 「訳者あとがき」によると、物語の78%が作者の体験にもとづくものだとか。歴史と社会構造が引きおこした貧困と疎外、その問題について当事者が物語を書いて世に発表することの意義について、深く考えさせられつつ、同時に主人公のことが大好きになった作品でした! |
おおっと、タイトルの冒頭の「は」が落ちてしまいました。 そして書き込みの編集方法が分からず…すみません。「はみだし」です! |
▼ドードーさん: 熱いレビューをありがとうございます! ぜひ読んでみたくなりました。 >アーノルド自身のひょうひょうとした、ユーモラスなものの見方に、にやっとしたり大笑いしたり(センチメンタルさとはまったくの無縁です!)、彼のタフさにこぶしをにぎって応援しながら読み進めました。 人を読みたい気持ちにさせるのがお上手ですね!わたしもこぶしをにぎって主人公を応援したくなりました(笑) >おおっと思ったのは、人種問題への作者のバランス感覚です。ネタバレがとっても怖いので(笑)詳述は控えますが、だれかを悪者にして終わる単純な物語ではないことだけ、お伝えしたいと思います! 以前何か別の作品を読んでいて、こんなふうに感じたことがありました。 一方だけでなく、別の視点も入っている物語は深みがあっていいですよね。 >「訳者あとがき」によると、物語の78%が作者の体験にもとづくものだとか。歴史と社会構造が引きおこした貧困と疎外、その問題について当事者が物語を書いて世に発表することの意義について、深く考えさせられつつ、同時に主人公のことが大好きになった作品でした! 78%という半端な数字がおもしろいですね(笑) ドードーさんべた褒めの主人公に会ってみたくなりました。また読めたら感想書きにきます。 素敵なレビューをありがとうございました。 えれな |
ドードーさん、みなさん 『はみだしインディアンのホントにホントの物語』読みました。 めちゃくちゃおもしろくて、あっとういう間に読んでしまいました。 先住民保留地に住む主人公アーノルドは、けっこうシビアな状況に置かれているのですが、それをおもしろおかしく語ります。ギャグマンガかと思うほどのユーモラスな語り口と自虐ネタに最初から笑わされっぱなしでした。 おばあちゃん、お姉さん、両親、地元の不良っぽい友だちなど、出てくる人物ひとりひとりが個性的でおもしろいのですが、先住民保留地を出ていくことを主人公にすすめるP先生もよかったです。 先生に勇気づけられ、先住民保留地を出て、白人ばかりの高校に転校を決めた主人公に、先住民保留地の人たちは、裏切り者のレッテルを貼ります。 地元 VS 新しい高校のバスケの試合でその対立が描かれているところはドラマチックでした。 それにしても、先住民保留地を出ていくことがどれだけ大きな壁だったのかがわかり、衝撃を受けました。 終盤の方はいろいろ辛いことが重なります。保留地の状況を知って少し悲しくなりましたが、なにも知らなかったので、この本を通して知ることができてよかったです。 この作品が全米図書賞をはじめ、数々の賞を受賞していたことを知り、多くの人に読まれたことは大きな意味があると思いました。また『J文学館』にこの作品が選書されていることもすばらしいなと思いました。 えれな |
えれなさん わぁ、読まれたのですね! 書き込みを拝見して、とってもテンションが上がりました。 >ギャグマンガかと思うほどのユーモラスな語り口と自虐ネタに最初から笑わされっぱなしでした。 ギャグマンガ、という言葉に「まさに!」と思いました。いやー、ほんとに、のっけからたくさん笑わされますよね。この厳しい状況でギャグを飛ばしまくれるって、すごいキャラクターだわ…とおそれいりました。そうやって冷静さを保つことで、しんどい現実を生きのびていた、ということもあるかもしれませんが。 >おばあちゃん、お姉さん、両親、地元の不良っぽい友だちなど、出てくる人物ひとりひとりが個性的でおもしろいのですが、先住民保留地を出ていくことを主人公にすすめるP先生もよかったです。 P先生、心に残る登場人物ですよね…。先生も、聖人でもなんでもないところが、またいいです。それでも、自分自身の過去のあやまちをきちんと認めたうえで、未来にむかう主人公にアドバイスをくれるところにグッときます。 >この作品が全米図書賞をはじめ、数々の賞を受賞していたことを知り、多くの人に読まれたことは大きな意味があると思いました。また『J文学館』にこの作品が選書されていることもすばらしいなと思いました。 わたしも、この作品が全集に収録されていてよかった…としみじみ思いました。読めて幸運でした。 |
ドードーさん >わたしも、この作品が全集に収録されていてよかった…としみじみ思いました。読めて幸運でした。 ドードーさんが教えてくださらなかったら読んでなかった可能性大でした。 教えてくださりありがとうございます! またいいのがあったら教えて下さい^^ えれな |
『魔女の宅急便』 角野 栄子 作 林 明子 画 13歳のキキが、魔女としてひとり立ちをするために、住む町を見つけ、そこで「宅急便」という仕事をしながら、様々な人たちとの交流を通して成長していく1年間の姿を描いたおはなしです。 有名な作品で、ファンの方も多くいらっしゃると思うので、私が最初にコメントを立ててよいかと悩みましたが・・・・・・感動したので、やっぱり書き込んでしまいました。 新生活の中でのキキの意気込みや緊張、不安、戸惑いの気持ちが、全編を通して会話やしぐさの描写の中に繊細に織り込まれていて、読みながらキキの気持ちがひしひしと伝わってきました。 また、おとどけものを依頼する個性豊かな町の人々にも魅了されました。 どの人も、おとぎ話のようなファンタジックな雰囲気と、でも「ああ、そういう人いるなあ」と身近な人と重ねることのできるリアリティを兼ね備えていて、なんとも味わい深い人物ばかりでした。 わたしは特に、「まにあわせ屋さん」と編み物をするおばあちゃんが好きです。 かわいくて、あたたかくて、ほっこりする振る舞いや会話の中に、生き方のヒントや哲学が隠れているように感じました。 さらに、作者の擬音語、擬態語の使い方が新鮮で、読みながら、とても心地よく感じました。(自分もこんな表現をできるようになれたらいいなと憧れます。) 子どもから大人まで、新しいことに一人で挑戦しようとしている人、挑戦したことのある人にお勧めしたい一冊です。キキの姿に共感し、町の人々の言葉から元気をもらえると思います。 それから、この掲示板に書き込まれているみなさん、あらすじや感想を書くのがとても上手で驚きました。どの作品も、「読んでみたい!」という気持ちになりました 。 ロッキー |
ロッキーさん 来てくださったんですね!書き込みありがとうございます。 >有名な作品で、ファンの方も多くいらっしゃると思うので、私が最初にコメントを立ててよいかと悩みましたが・・・・・・感動したので、やっぱり書き込んでしまいました。 そんなそんな、書いてくださってうれしいです。 『魔女の宅急便』はアニメで見てクリアした気になってあとまわしになっていましたが、感動したときいて、やはり読まないとだめだなと思いました。 >わたしは特に、「まにあわせ屋さん」と編み物をするおばあちゃんが好きです。 >かわいくて、あたたかくて、ほっこりする振る舞いや会話の中に、生き方のヒントや哲学が隠れているように感じました。 うすうす思ってはいたのですが、アニメでは語られていないエピソードがいっぱいあるんでしょうか? 生き方のヒントや哲学、深そうですね。 >さらに、作者の擬音語、擬態語の使い方が新鮮で、読みながら、とても心地よく感じました。(自分もこんな表現をできるようになれたらいいなと憧れます。) アニメでは、絶対にわからない部分ですね。どんな言葉なのか、読んで確かめたくなりました。 素敵なレビューをありがとうございます。 えれな |
えれなさん お返事を書いていただき、ありがとうございます! >『魔女の宅急便』はアニメで見てクリアした気になってあとまわしになっていました わたしも、小学生の頃から図書館でこの本をよく見かけていましたが、アニメを見たから内容を知っていると思って、ずっと読んでいませんでした。 今回、初めて読んでみて、アニメとはまた違う味わいがあってよかったです。 (アニメのほうのお話も大好きです。^^) ロッキー |
ロッキーさん 早すぎて気持ち悪い or 暇人すぎると思われるかもしれませんが、読みました。 すごく良かったです! 前半はアニメとだいたい一緒だと思ったのですが、途中からいろいろなお客さんのエピソードが出てきて短編集のように楽しめました。 特に気に入ったのは落ち葉の手紙の話です。自分で書いちゃうところに思わずクスクス笑いました。 ロッキーさんのおっしゃっていた、擬態語、擬音語も、本当によかったです。ちょっと普通とちがって、でも普通よりユーモラスで印象的でいいですよね。 それに、全体的に、こんな優しく楽しい文章が書けたらなとわたしも思いました! 教えてくださり、ありがとうございました。 えれな |
えれなさん 早速、読んでくださって嬉しいです! えれなさんの冒頭のコメントが面白すぎて、吹き出しました(笑笑笑)。 いえいえ、えれなさん、どんどん読み進められて、またそれを文章できちんと残されていて、すごいです! 私も頑張ろうと背中をおされました。 落ち葉のお手紙、「えーっ、それ、自分で書くの?!」と、びっくりしました! えれなさんもおっしゃってるように、こんなふうに優しくて楽しい文章がかけるようになりたいです。 ロッキー |
『何かが道をやってくる』 作:レイ・ブラッドベリ 訳:金原瑞人 絵:酒井駒子 隣同士の家に住むウィルとジムは、同じ町、同じ産院で同じ夜に数字時間差で生まれた、生まれた時からずっと一緒の仲の良い幼なじみだ。もうすぐ14歳になる10月のある夜、部屋にいたふたりは午前3時に機関車が走る音を耳にする。家を抜け出し町はずれの野原へ出ると、季節外れのカーニバルが設営されていた。暗やみの中に広がる光景に異様なものを感じたふたりは逃げるように家に帰る。翌日、夢ではなかったことを確かめようとでかけたふたりは、普通のカーニバルを目にして拍子抜けするが、鏡の迷路に入ったフォリー先生の様子がおかしくなる。更に翌日には迷路に入ったジムの様子もおかしくなり、ふたりは閉園後まで中に潜んで秘密をさぐることにした。故障中のはずのメリーゴーランドが逆回転を始めると、恐ろしい光景がくりひろげられ、秘密に気づいてしまったふたりはカーニバルの怪人たちから追われることになる。詩的な文章でつづられた幻想的なホラー作品。 美しい絵に惹かれて読み始めたのですが、怖かったです。何か秘密を知ってしまった少年たちが敵と戦うという、よくある冒険物とは一味違う怖さです。ホラーでした。普通、こういう作品は子どもたちだけの狭い世界で繰り広げられて、「警察に言えば一発で済んだんじゃないの?」とわたしは思う事も多いのでが、この作品はそれじゃ解決できないレベルでした。信用できる大人を巻き込んで、それでもなお敵わない恐ろしい敵に追いかけられ、じわじわと敵が迫って来るのが本当に読んでいて怖かったです。詩的な文章がとても美しく、想像力の翼を広げてくれるのですが、それが怖い方向でも使われていてとゾクゾクしました。怖いのにすごく綺麗で、だからこそ余計に怖い。でも読む手が止まらない。そんな作品でした。 レイ・ブラッドベリってどこかで聞いたなと思ったら、SFで有名な作家さんなんですね。今、わたしの中でSFブームが起きているので、SF作品も気になりました。怖い怖いばかり書いてしまいましたが、文章がとても美しく、面白いストーリーでした。 みみず |
みみずさん ご紹介ありがとうございます! この作品気になっていました。 酒井駒子さんの美しい絵が、J文学館のおまけのポストカードにもなっていましたよね。 感想を読んで相当怖いんだな……とゾッとしましたが、暗やみのカーニバル、なんだか詩的で頭に美しい絵が広がりそうな予感がしました。でも、 >詩的な文章がとても美しく、想像力の翼を広げてくれるのですが、それが怖い方向でも使われていてとゾクゾクしました。怖いのにすごく綺麗で、だからこそ余計に怖い。でも読む手が止まらない。そんな作品でした。 想像を掻き立てられることが逆に命取りになるのですね。 怖いけど読んでみたいと思いました。昼間に……。 えれな |
『三銃士』 アレクサンドル・デュマ 作, 高野優 訳, 遠田志帆 絵 フランスはガスコーニュ出身のダルタニャンが、国王の近衛銃士隊に入るためにパリにやってきた。父からの推薦状を携え、銃士隊長に謁見したダルタニャンは一目で気に入られた。ところが、ダルタニャンは瞬間湯沸し器のごとく血気盛んだったので、隊長の元を辞したわずか三十分のうちに、つぎつぎと三人の銃士隊の騎士と決闘することになる。ちょうどそのおり、三銃士の敵が現れ、ダルタニャンが助太刀したことで四人は意気投合した。ダルタニャンがまだ銃士にならないうちから、四人は仲間となり、「みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために」を合言葉に助けあっていく。 最近、『三銃士』というキーワードに縁があり、この機会に読んでみた。なんだが既視感があったのはたぶん子供のころに読んだからだと思う。 “ザ・勇気と知恵と友情”の冒険物語”で子供のころのわたしにとってこういう話に目がなかった。今もそれは変わっていないかもしれない。特に仲間の大切さを伝える作品だった思う。ダルタニャンと三銃士の関係は、「肝心なのは今仲間だということで過去は関係ない」と書かれていているくらい、その絆が清々しいのだ。なにがあっても理由さえも問わずに、とにかく仲間が困っていたら助けるその団結力がまぶしかった。ダルタニャンと三銃士は、決して完全無欠な紳士ではなく、抜けたところもありコミカルで愛嬌がある。わたしは陰のあるアトスが好きなのだけれど、みんなはだれがお好みか、などを聞いてみたい。ちなみにダルタニャンは18歳。他の騎士は何歳くらいかその少し年上だと思う。偶然のドラマが次々起こったりハラハラドキドキの逃亡劇があったりと、とにかく続きを進ませるエネルギーのある作品だった、 作者のデュマは劇作家だけあって、本作も舞台化、映像化に向いている作品だなというのをすぐに感じた。特に会話の掛けあいが面白い。ドラマティックな展開の勧善懲悪な作品である。最近は勧善懲悪ものがあまり読まれない、と聞いたことがあるが、わたしは好きだ。反面教師にできるからである。今回はミレディという悪女が出てきて、これがまた、憎しみと怒りの権化という存在だ。史実の戦いも盛り込まれているので、特に今の時期は読むのが辛い方もいるかもしれないが、戦争のきっかけというのは普通の市民にとっては取るに足らないことだし、憎悪や復讐心を持ちつづけても虚しいことしか起こらないというメッセージはちゃんと伝わると思う。 本作は、歴史上の出来事に作者が想像力を交えたフィクションで、登場人物の17世紀フランスの国王ルイ13世と宰相リシュリュー、アンヌ王妃、バッキンガム公爵などは実在の人物だし、ダルタニャンも、史実では無名の三銃士もモデルがいるそうだ。注釈が丁寧に描かれていて、地図もあるし、とても充実した読書時間だった。わたしが小さい頃は海外の児童書を読んだら、将来行ってみたいと憧れを抱いたので、これからも主人公がたっぷり移動する、地図付きの作品が出版されてほしいと思っている。 mipo(WYN-1070) |
mipoさん メルマガに載せられそうな濃いレビューをありがとうございます! 三銃士は昔アニメで見ただけだったので(アラミスが女性という設定でした)、mipoさんのレビューで改めて内容を知ることができてよかったです。 >作者のデュマは劇作家だけあって、本作も舞台化、映像化に向いている作品だなというのをすぐに感じた。特に会話の掛けあいが面白い。 会話がおもしろいなら読みやすそう! 史実がからめられているのも、今のほうがむしろ興味を持てそうだと思いました。 >わたしが小さい頃は海外の児童書を読んだら、将来行ってみたいと憧れを抱いたので、これからも主人公がたっぷり移動する、地図付きの作品が出版されてほしいと思っている。 地図付きの作品って、読んだあとに主人公の動きを追ってみたり、余韻に浸れていいですよね。 わたしも三銃士読んでみたいと思いました。 えれな |
えれなさん お返事ありがとうございます。 >メルマガに載せられそうな濃いレビューをありがとうございます! 常体で書いたらなんだか硬くなってしまいました(汗) >三銃士は昔アニメで見ただけだったので(アラミスが女性という設定でした)、mipoさんのレビューで改めて内容を知ることができてよかったです。 アニメのことは知りませんでした! いま調べてみたら、アラミスが男装の女性なんですね。アニメでは細かい設定をいろいろ変えているみたいですが、おそらくJ文学館では子供用のアレンジはしていないと思うので、オリジナルが読めたのがいい経験でした。それでもまだ五分の一? の抄訳 らしいので、全部はわかりませんが雰囲気は伝わりました! >地図付きの作品って、読んだあとに主人公の動きを追ってみたり、余韻に浸れていいですよね。 >わたしも三銃士読んでみたいと思いました。 > 余韻って大事ですねー。読んでみたいと思ってくださって嬉しいです mipo |