Page 1863 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【読み物】『13枚のピンぼけ写真』 からくっこ 22/10/29(土) 8:33 ┗Re:【読み物】『13枚のピンぼけ写真』 ナウシカ 22/11/14(月) 15:07 ┗Re:【読み物】『13枚のピンぼけ写真』 からくっこ 22/11/15(火) 20:29 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【読み物】『13枚のピンぼけ写真』 ■名前 : からくっこ ■日付 : 22/10/29(土) 8:33 -------------------------------------------------------------------------
『13枚のピンぼけ写真』 キアラ・カルミナーティ 作, 関口英子 訳, 古山拓 絵 岩波書店 刊行日 2022/03/17(奥付の日付) ストレーガ賞児童書部門受賞作 ttps://www.iwanami.co.jp/book/b600980.html 本書はあちこちで話題になっていましたが、そういえばこちらにはまだ書き込みがなかったかなと思い、あげてみました。 不思議なタイトルです。本をパラパラめくると「挿絵」がところどころに入っているのだけど、「ピンぼけ写真」と題された、ぼやけてにじんだような、なんだかよくわからない絵です。これはいったいどんな話……?と、興味をそそられました。 およそ100年前のイタリア、第一次世界大戦(と後に呼ばれるようになる戦い)を背景にした、13歳の少女とその家族の物語です。 ヨーロッパの戦争を題材とした物語はこれまでにたくさん書かれてきました。でも、「ピントをどこに合わせるか」が違うだけで、こんなにも世界の見え方が変わる、いままで見えていなかったものが鮮やかに浮かび上がってくる……そういう体験をさせてくれる作品です。 帯の推薦文(翻訳家・三辺律子さんによる)に 「女性や子どもにもっとカメラを手渡せと、この物語は叫んでいる」 とあります。 本当にその通りの、力強い作品です。ぜひ手に取ってみてください。 からくっこ(WYN-1050) |
からくっこさん、みなさん あちこちで話題になっていたというこちらの作品、私はからくっこさんの書き込みで知りました。 そして、ご紹介くださったことに深く感謝! とー−−−−っても良かったです。 >ヨーロッパの戦争を題材とした物語はこれまでにたくさん書かれてきました。でも、「ピントをどこに合わせるか」が違うだけで、こんなにも世界の見え方が変わる、いままで見えていなかったものが鮮やかに浮かび上がってくる……そういう体験をさせてくれる作品です。 ほんとですね! 今までピンぼけだった子どもや女性にピントを合わせた作品です。 イオランダのお母さんは「戦争というのはね、イオレ、男の人たちがはじめるものなのに、それによって多くを失うのは、女の人たちなの」と言っていますが、男たちが戦場で殺し合いをしている間も、女の人たちは足を踏ん張って生活をし、そして新たな命を生み出し、未来をつくっているのですからたくましい! 作者は詩人とのこと。ため息のこぼれるような表現や比喩もたくさんあって、この作品をさらに魅力的にしていますね。 ぜひたくさんの人に読んでもらいたいと思いました。 ナウシカ |
▼ナウシカさん、みなさん わあ、ナウシカさんもお読みになったのですね! >とー−−−−っても良かったです。 ……とのお言葉、うれしいです(*^^*)こちらに書き込んでよかった〜。 >男たちが戦場で殺し合いをしている間も、女の人たちは足を踏ん張って生活をし、そして新たな命を生み出し、未来をつくっているのですからたくましい! そうそう、まさにそのとおりですよね。そこがとっても、いいなあ、と思いました。 過去の戦争を背景にした物語ですが、しっかり未来を向いているというか。 ぜひ多くの人に読んでほしい、読み継がれていってほしい一冊です。 からくっこ |