Page 1832 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【読み物】『彼方の光』 ナウシカ 21/7/25(日) 13:07 ┗Re:【読み物】『彼方の光』>やまねこ賞対象作品 ナウシカ 21/11/4(木) 9:09 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【読み物】『彼方の光』 ■名前 : ナウシカ ■日付 : 21/7/25(日) 13:07 -------------------------------------------------------------------------
『彼方の光』 シェリー・ピアソル作 斎藤倫子訳 偕成社 2020.12 舞台は、19世紀中頃のアメリカ。11歳のぼく(サミュエル)は、売られていった母に代わって自分を育ててくれた老人奴隷ハリソンに、半ば強引に連れ出されるようにして農場がら逃げ出し、自由を求めて北を目指す。ふたりは、いつ捕まるかとびくびくしながら、同胞の黒人、夫の遺志を引き継ぎだ白人未亡人、白人教会の神父、自由黒人、鉄道員などの手を借りながら、徐々に自由の国へと近づいていく。 主人公の一人称の回想として語られているので、最悪の事態にはならないと知りながらも、最後まではらはらどきどきが止まらなかった。 逃亡奴隷ふたりに手を差し伸べる人たちが、決して聖人ばかりでなく、夫の遺志を引き継いでしぶしぶ活動していたり、半分小銭稼ぎが目当てだったりという設定がリアルで、むしろその人たちの苦境も垣間見られ、逆に胸を打たれた。 ハリソンが農場から大切に持ち出した灰色の毛糸玉の意味するもの、それからハリソン自身の秘密など、ページをめくる手を止めさせない仕掛けも見事。 Underground railroadというテーマに俄然興味が湧きました。 ナウシカ |
みなさん、こんにちは! こちらもやまねこ賞対象作品です。 読み応えたっぷりの作品ですので、ぜひ! ナウシカ |