Page 1825 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【読み物】シーラスと馬 ぴぐもん 21/5/16(日) 14:05 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【読み物】シーラスと馬 ■名前 : ぴぐもん ■日付 : 21/5/16(日) 14:05 -------------------------------------------------------------------------
アンデルセン賞作家の本、少しずつ読み進めてます。 現在80年のボフミル・ジーハまで読みました。 前回からここまでの間で印象に残っているのは、 スコット・オデール『ナバホの歌』 ポーラ・フォックス『どれい船にのって』 前者はアメリカ先住民への白人による理不尽な扱い、 後者は文字通り奴隷貿易を取り上げた、人類の黒い歴史に言及した物語です。 上のようなテーマを子ども達に示す事も勿論大切だとは思いますが、 わくわく面白い読書体験も是非小さいうちに体験してほしいと思ってます。 そういう面でとても良かったのが、 セシル・ボトカー『シーラスと黒い馬』 旅芸人の一座で育ったシーラスが、リーダーからナイフを呑む芸を強要され、 それが嫌で一座を抜け出し一人さ迷いながら生きていく物語です。 シーラスは小さい時から大人と同じように働いていたので、普通の子どものように 素直で純朴ではありません。高い身体能力と知恵で狡い大人達と渡り合って行く 強さや逞しさがあって、読んでいてスカッとする、ドラマ性やエンタメ性を兼ね備えた一冊です。 子ども向けの物語はシリーズものが多いのですが、正直言って最初の一冊だけで あとはいいかな…というものがほとんどです。 でも、シーラスの物語の続きは、いずれ読んでみたいな…という気にさせられました。 |