Page 1859 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【読み物】『ガラスの顔』 おちゃわん 22/10/17(月) 17:22 ┗Re:【読み物】『ガラスの顔』 ナウシカ 22/10/20(木) 11:30 ┗Re:【読み物】『ガラスの顔』 おちゃわん 22/10/21(金) 7:27 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【読み物】『ガラスの顔』 ■名前 : おちゃわん ■日付 : 22/10/17(月) 17:22 -------------------------------------------------------------------------
ファンタジー好きなみなさま 上質のビロードのような味わいのファンタジーをどうぞ。 『ガラスの顔』 フランシス・ハーディング 作 児玉敦子 訳 東京創元社 2021.11 「嘘の木」の作者による異世界ファンタジー。今回の舞台は、洞窟が迷宮のように入り組んだ地下都市カヴェルナ。夜も昼もない世界でいかに水を得て、時間を調節し、光を得て暮らしていくか、実に細かに描写された世界に見とれてしまう。彼らは生まれつき表情を持たず「面」(おも)と呼ばれる表情を学んで身に着けていく。そこへ忽然と姿を現す主人公ネヴァフェル。彼女は幼い頃の記憶を持たない。けれども彼女の表情はくるくる変わり、まるでガラスのようにその心情を他人に知らせてしまう。 彼女がどこから来たのか。なぜ記憶を失っているのか。この地下都市の支配者は?彼女が巻き起こすつむじ風のような動きに目が離せなくなります。彼らの飲むワインはまるで麻薬のよう。陰謀と策略の渦巻く世界。終焉の思いがけない牧歌的なラストにはびっくりです。 おちゃわん |
おちゃわんさん、みなさま 私も読みました〜! >上質のビロードのような味わいのファンタジーをどうぞ。 言い得て妙! たしかにビロードのような物語でした。 そして、近未来的でもあり、SFっぽくもあり。 抑圧された人々の革命も描かれていて、胸が熱くなりました。 それにしても、階級によって持つ「面」が違うなどなど、ハーディングさんの発想ってすごいですね。 ナウシカ |
ナウシカさん ありがとうございます。 >私も読みました〜! わ〜い! >それにしても、階級によって持つ「面」が違うなどなど、ハーディングさんの発想ってすごいですね。 凄いですよねー。 確かにずっと地下で暮らせば、表情をあまり必要としないってこともあるかもと納得。 次々と新たな物語を生み出す原動力はどこから来るんでしょう。 おちゃわん |