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 ▼【読み物】『ガラスの顔』  おちゃわん 22/10/17(月) 17:22
   ┗Re:【読み物】『ガラスの顔』  ナウシカ 22/10/20(木) 11:30
      ┗Re:【読み物】『ガラスの顔』  おちゃわん 22/10/21(金) 7:27

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 ■題名 : 【読み物】『ガラスの顔』
 ■名前 : おちゃわん
 ■日付 : 22/10/17(月) 17:22
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   ファンタジー好きなみなさま

上質のビロードのような味わいのファンタジーをどうぞ。

『ガラスの顔』
フランシス・ハーディング 作 児玉敦子 訳
東京創元社 2021.11

「嘘の木」の作者による異世界ファンタジー。今回の舞台は、洞窟が迷宮のように入り組んだ地下都市カヴェルナ。夜も昼もない世界でいかに水を得て、時間を調節し、光を得て暮らしていくか、実に細かに描写された世界に見とれてしまう。彼らは生まれつき表情を持たず「面」(おも)と呼ばれる表情を学んで身に着けていく。そこへ忽然と姿を現す主人公ネヴァフェル。彼女は幼い頃の記憶を持たない。けれども彼女の表情はくるくる変わり、まるでガラスのようにその心情を他人に知らせてしまう。

 彼女がどこから来たのか。なぜ記憶を失っているのか。この地下都市の支配者は?彼女が巻き起こすつむじ風のような動きに目が離せなくなります。彼らの飲むワインはまるで麻薬のよう。陰謀と策略の渦巻く世界。終焉の思いがけない牧歌的なラストにはびっくりです。

おちゃわん

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【読み物】『ガラスの顔』  ■名前 : ナウシカ  ■日付 : 22/10/20(木) 11:30  -------------------------------------------------------------------------
   おちゃわんさん、みなさま


私も読みました〜!


>上質のビロードのような味わいのファンタジーをどうぞ。

言い得て妙! たしかにビロードのような物語でした。
そして、近未来的でもあり、SFっぽくもあり。
抑圧された人々の革命も描かれていて、胸が熱くなりました。

それにしても、階級によって持つ「面」が違うなどなど、ハーディングさんの発想ってすごいですね。


ナウシカ

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【読み物】『ガラスの顔』  ■名前 : おちゃわん  ■日付 : 22/10/21(金) 7:27  -------------------------------------------------------------------------
   ナウシカさん

ありがとうございます。
>私も読みました〜!
わ〜い!

>それにしても、階級によって持つ「面」が違うなどなど、ハーディングさんの発想ってすごいですね。
凄いですよねー。
確かにずっと地下で暮らせば、表情をあまり必要としないってこともあるかもと納得。
次々と新たな物語を生み出す原動力はどこから来るんでしょう。

おちゃわん

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