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 ▼【読み物】『ブロード街の12日間』  おちゃわん 20/4/23(木) 16:11
   ┗Re:【読み物】『ブロード街の12日間』  みちこ(WYN-1057) 20/4/24(金) 13:02
      ┗Re:【読み物】『ブロード街の12日間』  おちゃわん 20/4/25(土) 14:47

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 ■題名 : 【読み物】『ブロード街の12日間』
 ■名前 : おちゃわん
 ■日付 : 20/4/23(木) 16:11
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   みなさま

こんな本を読みました。
巷ではカミュの「ペスト」が思わぬ売れ行きだとか、児童文学ではこちらかもしれません。

『ブロード街の12日間』 
デボラ・ホプキンソン 千葉茂樹 訳 
2014.11.20  あすなろ書房

 時は1854年8月。しのぎがたい暑さの続いた夏、ロンドンを襲った未曽有のコレラ大発生に材をとった物語だ。主人公は川くず屋のイール。少しでも金目な物をつかもうと泥をさらう。彼の目線から理不尽なコレラの魔手が語られる。親しい人々があっという間に倒れ、非常な苦しみに突き落とされる。彼自身ぎりぎりの生活で、目に見えぬ敵はあらゆる形で追い迫ってくる。それでも何とかできないかと必死に動く彼とともに読者はビクトリア女王時代のロンドンを走る。

 12日間のことが何十日にも何か月にも感じる。午前と午後、1時間前と後。ほんの少しの時間差で状況が全く異なってしまう。
 残念ながら私はジョン・スノウ博士のことを存じ上げなかった。博士は実在の方で、疫学と麻酔学両方のパイオニアとして広く知られているそうだ。史実によると、博士はこの時、井戸水とコレラの因果関係をはっきり示した。改めて博士のなさったことに敬意を表したい。
 状況が違っていたら、主人公に肩入れして、一緒に病気の原因を追及するだろう。けれど今、博士の「人々の考えを変えるのは並大抵ではない」という言葉が身に染みる。身についた習慣や思い込みを変えるのは大変なのだ。挨拶に頬を寄せ合うことをしないと、親戚に変な顔をされると言った遠い国の人のことを思う。一日も早い収束を!

おちゃわん

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【読み物】『ブロード街の12日間』  ■名前 : みちこ(WYN-1057)  ■日付 : 20/4/24(金) 13:02  -------------------------------------------------------------------------
   おちゃわんさん
ご紹介ありがとうございます!

疫病のお話でしたね! 前に読んだのですが、忘れかけていました。
主人公の誠実さや行動力、成長などが印象に残りましたが、今読んだらまた違う感じ方ができるのだろうなと思います。

みちこ(WYN-1057)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【読み物】『ブロード街の12日間』  ■名前 : おちゃわん  ■日付 : 20/4/25(土) 14:47  -------------------------------------------------------------------------
   みちこさん

コメントをありがとうございます。
現在の状況が切実なだけに、描写の数々が胸に迫り、辛いものがありました。
きっと今も世界のどこかで必死に新薬や、ワクチンを開発している方々が
おられることでしょう。その方々に全世界の方々の応援の祈りが届きますように。

おちゃわん

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