Page 1558 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】『岸辺のヤービ』 まなみ(WYN-1063) 16/1/10(日) 14:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】『岸辺のヤービ』 ■名前 : まなみ(WYN-1063) ■日付 : 16/1/10(日) 14:55 -------------------------------------------------------------------------
みなさま、こんにちは。 こちらも読書会でご紹介いただいた作品です。まるで翻訳もののようと伺っていましたが、カバーのイラストや古風な言い回し、作品のまとう雰囲気がまさしく! でした。ベテラン作家の梨木香歩さんが10年を費やして完成された、長編ファンタジーです。 『岸辺のヤービ』2015.9 (梨木 香歩作、小沢 さかえ絵、福音館) ある夏の日、湖でボートに乗っていたウタドリさんは、岸辺にハリネズミのような生きものがいるのを見つける。そっとミルクキャンディを差しだすと、その生きものは勇敢にも逃げずに受けとり、“ヤービ”と名乗った。言葉を話せるヤービと心を通わせたウタドリさんは、それから時々ボートにヤービを乗せて、ヤービ一族や岸辺の小さな生きものたちの話を聞くようになる。蜂飼いをしているパパ・ヤービ、料理上手で優しいママ・ヤービ、いとこの女の子セジロや人間を小さくしたような姿をしているベック族のこと。 静かで素朴なヤービたちの暮らしだが、雨の日は葉をふるわせる美しい雨音でお祭りさわぎになったり、水中スーツを着て魚のように泳いだり、ハトの背に乗って大空を舞う大冒険をしたり、そのきらきらした日常から、生きることの楽しさ、すばらしさを教えてくれる。 生きものが生きものを食べてしか生きられないことや、環境や生態系の変化で岸辺の小さな生きものたちの平和な暮らしが脅かされていることなど、考えさせられることもたくさんある。 ヤービたちが暮らす三日月湖、マッドガイド・ウォーターの物語は、こちらが第1作となっており、シリーズものとして続編がでるようです。楽しみ^^ まなみ(WYN-1063) |