Page 124 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼2006年度ドイツ児童文学賞ノミネート発表 ラッテ(WYN-1043) 06/3/20(月) 5:28 ┗【賞速報】2006年度ドイツ児童文学賞ノミネート作品発表 ラッテ(WYN-1043) 06/3/20(月) 5:42 ┗Re:【賞速報】2006年度ドイツ児童文学賞ノミネート作品発表 うさぎ(WYN-2132) 06/3/24(金) 23:57 ┗Re^2:【賞速報】2006年度ドイツ児童文学賞ノミネート作品発表 hanemi(WYN-1036) 06/3/25(土) 7:25 ┗Re:Re^2:【賞速報】2006年度ドイツ児童文学賞ノミネート作品発表 ワラビ(wyn-1001) 06/3/27(月) 10:49 ┗Re:Re^2:【賞速報】2006年度ドイツ児童文学賞ノミネート作品発表 ラッテ(WYN-1043) 06/3/28(火) 5:59 ┗ドイツ児童文学賞ノ作品から ワラビ(wyn-1001) 06/4/16(日) 13:35 ┗Re:ドイツ児童文学賞ノ作品から ラッテ(WYN-1043) 06/4/17(月) 21:14 ┗Re^2:ドイツ児童文学賞ノ作品から shoko(WYN-1042) 06/4/17(月) 22:45 ┗Re:Re^2:ドイツ児童文学賞ノ作品から ラッテ(WYN-1043) 06/4/18(火) 0:11 ┗Re^3:ドイツ児童文学賞ノ作品から shoko(WYN-1042) 06/4/18(火) 0:13 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 2006年度ドイツ児童文学賞ノミネート発表 ■名前 : ラッテ(WYN-1043) ■日付 : 06/3/20(月) 5:28 -------------------------------------------------------------------------
みなさん 2006年度ドイツ児童文学賞のノミネート作品が、3月17日に発表されました。 ------------------------------------------ Deutscher Jugendliteraturpreis Nominierungen 2006 ●絵本部門(Bilderbuch) Sonja Bougaeva "Zwei Schwestern bekommen Besuch" (Atlantis Verlag) Neil Gaiman ニール・ゲイマン(文) Dave McKean (絵) "Die Wolfe in den Wanden" (Carlsen Verlag) (Wolfe の o の上にウムラウト、Wanden の a の上にウムラウト) (英語 "The Wolves in the Walls" (2003) からの翻訳 by Zoran Drvenkar) ・2003年度ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品 ・ゲイマン公式サイト http://www.neilgaiman.com/ ・Mckean 公式サイト http://www.mckean-art.co.uk/ Heinz Janisch ハインツ・ヤーニッシュ(文) Aljoscha Blau (絵) "Rote Wangen" (Aufbau Verlag) ・ヤーニッシュ公式サイト http://www.heinz-janisch.com/ Francois und Jean Robert (Francois の c の下にセディラ) "Gesichter" (Gerstenberg Verlag) Peter Schossow(Schossow の最初の o の上にウムラウト) "Gehort das so??! Die Geschichte von Elvis" (Carl Hanser Verlag) (Gehort の o の上にウムラウト) ●児童書部門(Kinderbuch) Vincent Cuvellier ヴァンサン・キュヴェリエ(文) Charles Dutertre シャルル・デュテルトル(絵) "Besuche bei Charles" (Jungbrunnen Verlag) (フランス語 "Tu parles, Charles !" (2004) からの翻訳 by Sigrid Laube) ・邦訳『よくいうよ、シャルル!』(伏見操訳/くもん出版/2005) ・キュヴェリエ公式サイト http://vincentcuvellier.free.fr/ Valerie Dayre (Valerie の e の上にアキュート・アクセント) "Lilis Leben eben" (Carlsen Verlag) (フランス語 "C'est la vie, Lili" (2002) からの翻訳 by Maja von Vogel) Joke van Leeuwen ヨーク・ファン・リューベン "Weissnich" (Gerstenberg Verlag) (Weissnich の ss はエスツィット) (オランダ語 "Kweenie" (2003) からの翻訳 by Hanni Ehlers) ・リューベン公式サイト http://www.jokevanleeuwen.com/ Ljudmila Ulitzkaja (文) Wolf Erlbruch ヴォルフ エァルブルッフ(絵) "Ein glucklicher Zufall und andere Kindergeschichten" (Carl Hanser Verlag) (glucklicher の u の上にウムラウト) (ロシア語からの翻訳 by Ganna-Maria Braungardt) Sarah Weeks "So B.It Heidis Geschichte" (Carl Hanser Verlag) (英語 "So B. It" (2004)からの翻訳 by Brigitte Jakobeit、アメリカの作品) ・出版社公式サイト http://www.harpercollinschildrens.com/HarperChildrens/Kids/AuthorsAndIllustrators/ContributorDetail.aspx?CId=12867 ●ヤングアダルト部門(Jugendbuch) David Almond デイヴィッド・アーモンド "Feuerschlucker" (Carl Hanser Verlag) (英語 "The Fire-eaters" (2003) からの翻訳 by Ulli und Herbert Gunther) (Gunther の u の上にウムラウト) ・邦訳『火を喰う者たち』(金原瑞人訳/河出書房新社/2005) ・作者公式サイト http://www.davidalmond.com/ ・アーモンド作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/a/dalmnd_j.htm E.R. Frank "Ich bin Amerika" (Beltz & Gelberg) (英語 "America" (2002) からの翻訳 by Heike Brandt、アメリカの作品) Jan Guillou ヤン・ギルー "Evil. Das Bose" (Carl Hanser Verlag) (Bose の o の上にウムラウト) (スウェーデン語 "Ondskan" (1981) からの翻訳 by Gabriele Haefs) Martha Heesen "Die Nacht, als Mats nicht heimkam" (Sauerlander Verlag) (Sauerlander の2つめの a の上にウムラウト) (オランダ語 "Toen Faas niet thuiskwam" (2003) からの翻訳 by Rolf Erdorf) Meg Rosoff メグ・ローゾフ "So lebe ich jetzt" (Carlsen Verlag) (英語 "How I Live Now" (2004) からの翻訳 by Brigitte Jakobeit) ・邦訳『わたしは生きていける』(小原亜美訳/理論社/2005) ・ガーディアン賞、ウィットブレッド賞児童書部門ショートリスト プリンツ賞、カーネギー賞ロングリスト、ブランフォード・ボウズ賞 ブックトラスト・ティーンエイジ賞ショートリスト、2005年やまねこ賞読み物部門第3位 ・レビュー http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2005/03.htm#howilive ・ローゾフ作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/r/mrosoff.htm Dolf Verroen ドルフ・フェルルーン(文) "Wie schon weiss ich bin" (Peter Hammer Verlag) (schon の o の上にウムラウト、weiss の ss はエスツィット ) (オランダ語 "Hoe mooi wit ik ben" (2005) からの翻訳 by Rolf Erdorf) ●ノンフィクション部門(Sachbuch) Martin Bertelsen (文) Hartmut Kozok (絵) "Jasper schafft Platz" (Lappan Verlag) Nicola Davies (文)ニコラ・デイビス Neal Layton (絵)ニール・レイトン "Das Buch vom Mussen und Machen" (Sauerlander Verlag) (Mussen の u の上にウムラウト、Sauerlander の2つめの a の上にウムラウト) (英語 "Poop: A Natural History of the Unmentionable" (2004) からの翻訳 by Uwe-Michael Gutzschhahn) ・邦訳『うんち この謎に満ちたすばらしきもの』(唐沢則幸訳/今泉忠明(監修)/フレーベル館/2004) ・デイビス作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/d/ndavies.htm Christa Holtei (文) Tilman Michalski (絵) "Das grosse Familienbuch der Feste und Brauche" (Patmos Verlag) (grosse の ss はエスツィット、Brauche の a の上にウムラウト) Gilles Martin (写真) Philippe J. Dubois und Valerie Guidoux (文) (Valerie の1つめの e の上にアキュート・アクセント) Jean Chevallier (絵) "Die Welt der Vogel fur Kinder erzahlt" (Knesebeck Verlag) (Vogel の o の上にウムラウト、fur の u の上にウムラウト、erzahlt の a の上にウムラウト) (フランス語 "Les oiseaux racontes aux enfants" (2004) からの翻訳 by Hannelore Leck-Frommknecht und Veronika Straass) (racontes の e の上にアキュート・アクセント、Straass の ss はエスツィット) ・Gilles Martin 公式サイト http://www.gilles-martin.com/ Anja Tuckermann ""Denk nicht, wir bleiben hier!" Die Lebensgeschichte des Sinto Hugo Hollenreiner" (Carl Hanser Verlag) (Hollenreiner の o の上にウムラウト) ●青少年審委員賞(青少年で構成される青少年審査委員会が選定) Isabel Abedi "Whisper" (Arena) ・作者公式サイト http://www.isabel-abedi.de/ Kevin Brooks ケヴィン・ブルックス "Lucas" (dtv) (英語 "Lucas" (2003) からの翻訳 by Uwe-Michael Gutzschhahn) ・邦訳『ルーカス』(林香織訳/角川書店/2004) ・ブルックス作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/b/kbrooks.htm Zoran Drvenkar "was geht wenn du bleibst" (Carlsen Verlag) Susan Fletcher "Eve Green" (Berlin) (英語 "Eve Green" (2004) からの翻訳 by Stefanie Schaffer-de Vries) Joyce Carol Oates "Mit offenen Augen Die Geschichte von Freaky Green Eyes" (Carl Hanser Verlag) (英語 "Freaky Green Eyes" (2003) からの翻訳 by Birgitt Kollmann) ・邦訳『フリーキー・グリーンアイ』(大嶌双恵訳/ソニーマガジンズ/2005) ・出版社公式サイト http://www.harpercollins.com/authorintro/index.asp?authorid=7275 Angie Sage "Septimus Heap. Magyk" (Carl Hanser Verlag) (英語 "Magyk" (Septimus Heap Book 1) (2005) からの翻訳 by Reiner Pfleiderer) ・シリーズ公式サイト http://www.septimusheap.co.uk/ ・作者参考サイト http://www.bloomsbury.com/childrens/microsite.asp?id=833§ion=3 ---------------------------------------------------------- なお、受賞作品と特別賞は、2006年10月6日に発表予定です。 参考サイト ◆ドイツ児童文学賞公式サイト http://www.jugendliteratur.org/ ◇ドイツ児童文学賞受賞作品リスト(やまねこ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/de/dj/index.htm できるだけ早くに資料室のリストを更新する予定です。 今年で50年を迎える伝統ある賞ですが、ざっと見渡せば、翻訳ものが目立ち、児童書部門とヤングアダルト部門にいたっては、ドイツ語原書の作品はひとつもノミネートされていません。ちょっとさびしい気がしますが……。 ラッテ |
すみません、正しいトピックは、 【賞速報】2006年度ドイツ児童文学賞ノミネート作品発表 でした。急いでいてつい手がすべってしまいました。 ラッテ |
ラッテさん、ありがとうございます。 今年も翻訳物が多いですね。 いつも思うのですが、ドイツ政府&関連文化団体は、自国の翻訳者にもさまざまな資金援助をしていますよね。ちょっとうらやましいです。翻訳物も国内のさんざまな文学賞の対象にしているし。 うさぎ(WYN-2132) |
ラッテさん、うさぎさん、こんにちは。 イタリアの児童文学でもっとも権威のある賞(のような気がする)"Il Premio Andersen" のここ数年の受賞作をチェックしているのですが、イタリアも翻訳ものが多いです。YA作品にいたっては、イタリア人作家の作品が受賞したのを見たことがないほど。 ドイツの事情はわかりませんが、イタリアでは映画館で上映する映画はすべて吹き替えだし、テレビで放映するドラマのほとんどはアメリカで制作されたもの吹き替え。もしくは、ヨーロッパの複数の国の共同制作で、主人公(ムッソリーニ)役がスペイン人俳優(アントニオ・バンデラス)で、台詞は吹き替えだったり……。こういうことも関係しているのかなと考えたりしています。 "Il Premio Andersen" のリストもいつかそのうち、作ろうとは思っています。 ** hanemi (WYN-1036) ** |
ラッテさん、お知らせありがとうございました。 うさぎさん、hanemi さん、こんにちは。 ドイツ児童文学賞のリスト、 お知らせ遅くなりましたが、更新すませています。 http://www.yamaneko.org/bookdb/award/de/dj/index.htm ノミネートにあがった作品に翻訳ものが多いのは、翻訳ものが正当に評価してもらえるのを喜ぶ気持ちと、ドイツの作品はどうなんだろうという心配な気持ちと、半分半分です。でも、ドイツで翻訳され評価を受けている作品が日本でまだ翻訳出版されていないと、とっても気になります。 イタリアの児童文学賞、"Il Premio Andersen" も気になるわ>hanemi さん。 よろしくお願いします。 そういえば、ホッツェン・プロッツの新しい映画が公開されました?>ラッテさん。 ああ、喫茶室ネタでした〜。 http://www.hotzenplotz.film.de/index.html ワラビ |
ウサギさん、hanemiさん、ワラビさん 翻訳賞などを設立して資金援助をするのは、ドイツ語や文化の相互理解促進に役立っているのは確かだと思います。この賞も今や世界的な児童文学賞となりましたね。まあドイツ語の作品が少ないのはちょっとさみしいですが。今年のボローニャ・ブックフェアでも、ドイツ児童文学賞受賞作品のブースが設けられているそうです。 たしかに、ヨーロッパでは映画は吹き替えが多いですね。どこかで読んだのですが、学力テストOECDで1位のフィンランドは、子どもの言語力、読解力ひいては読書力を高めるために、映画の吹き替えをやめ、フィンランド語で表示をすることが行われているそうです。すばらしいことだと思いませんか。 「ホッツェンプロッツ」は23日にドイツで封切られたようです。以前にも映画化されましたが、またちょっと違うのでしょうか。楽しみです。 ラッテ |
青少年審査員賞にドイツ語訳でノミネートされている 『フリーキー・グリーンアイ』(ジョイス・キャロル・オーツ作/大嶌双恵訳/山田博之装画/ソニーマガジンズ/2005.09) ("Freaky Green Eyes" (2003) by Joice Carol Oates) を読みました。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789726312/yamanekohonya-22 オーツの作品は『アグリー・ガール』がとても良かったので、期待して読みました。こちらはミステリー色が強いものの、でもやはり15歳の主人公(女の子)の心のうちが深く鋭く、作者ならではの角度で描きだされていて、読み応え十分でした。ミステリーということでは、家庭内での問題が徐々に浮き彫りにされていき、一般的ではないけれど(特にアメリカでは)現実にありえるケースだなあと思い、やるせない思いにもなりました。 もうひとつ、2000年のヤングアダルト部門受賞作の 『ブループリント』 シャルロッテ・ケルナー 鈴木仁子訳 講談社 2000 "Blueprint" (1999) by Charlotte Kerner http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062616599/yamanekohonya-22 も読みました。 近未来のクローン人間をテーマにした作品です。 クローンとしてこの世に生まれてきた娘の立場から、母への思い・確執、自分は何者なのか、といったことが綴られていき、こちらも読み応えがありました。遠い未来ではなく実際にあり得そうな問題に、医学や倫理からといった点ではなく、当人がどう感じ、どう生きていくのか、といったことに目を向けています。フィクションならではだなと思いました。 これ、映画化されたのかな? http://www.blueprint-blaupause.de/ (ドイツ児童文学賞のリストで、タイトルをタイプミスしていることに気がつきました。) とりいそぎ〜の簡単な投稿です。すみません。 ワラビ |
ワラビさん クローンをテーマにしたものでは他にアンドレアス・エシュバッパ作『パーフェクトコピー』があります。『ブループリント』は母娘ですが、これは父と息子の関係を主に描いています。。親が夢を子どもに託すところが共通点と言えるでしょうか。 メイプルストリートより http://www.litrans.net/maplestreet/p/poplar/index.htm 『ブループリント』の映画化は知りませんでした。現在はDVDで見れるようですね。 http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/B00024IPAQ/qid=1145275917/sr=8-2/ref=pd_ka_2/303-5063813-4419403 ラッテ |
ワラビさん、ラッテさん 『ブループリント』、『パーフェクトコピー』どちらも読みました。 『パーフェクトコピー』は旧掲示板でラッテさんとお話をしたのを覚えています。原書で読まれたんですよね、確か。 ドイツ語のものも面白いものがたくさんありそうです。 またお勧めがあったらぜひ教えてください。 |
shokoさん 覚えてくださったのですね(涙)。確かあの時お聞きしたような気がします。"Hiruyoki Matsumoto"って邦訳でどうなっているのか(ヒルヨキ?)って……。 ラッテ |
ラッテさん そうそう、気にせず読んだので、あやしいですが、ヒロユキだったような。 |