Page 74 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】『三つの願い』(さ・え・ら書房) さかな 06/2/6(月) 15:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】『三つの願い』(さ・え・ら書房) ■名前 : さかな ■日付 : 06/2/6(月) 15:52 -------------------------------------------------------------------------
みなさま パレスチナとイスラエルの子どもたちに、著者デボラ・エリスさんがインタビューしたノンフィクションです。 ******* 『三つの願い ●パレスチナとイスラエルの子どもたち●』 デボラ・エリス 著 もりうち すみこ 訳 ISBN 4-378-03402-6 定価 1470円(税込) この本は子どもたちのインタビュー集です。 イスラエル人の子どもとパレスチナ人の子どもたちの、いまの生活、戦争のこと、好きなこと、いやなこと、かなうならばどんな願いがあるかなどについて語った言葉が集められています。 はじめにで、著者のデボラ・エリスさんがパレスチナの現在の情況と歴史的背景を簡潔に説明し、その次に1948年に中東で戦争がはじまって以来12万人の人びとが亡くなったこと、2000年9月29日の第二次インティファーダ(イスラエルの占領に対してパレスチナ民衆がおこした抵抗運動)がはじまり、その日から2003年3月7日までの間に3399人が亡くなり、そのうち429人が18歳未満の子どもだったことを記します。そしてこの429人の子どもたちの名前をすべて挙げているのです。8ページに渡り、2段組にびっしりと子どもの名前と年齢が記され、見たこともない子どもたちの名前の重みがページから立ち上がってくるような、迫力あるページです。 この名前を見たあとに、さまざまな年齢の子どもたちが写真と共に、いまの生活を語り始めます。スターになりたいわという8歳の少女、願いは一つだけ、それは天国に行くことで、死んだあと、天国でなら幸せになれると思うと語るのは11歳の少女。12歳の少年はイスラエル軍に撃たれ重傷を負い、願いは「この足がすぐよくなって、またイスラエル兵と戦えるようになることさ」と話すのです。 パレスチナのいまを子どもたちの言葉で語ったインタビュー集は、戦争は終えなくてはいけないと強く思いました。このインタビューをまとめてくれた著者に感謝したいです。 ▼メープルストリート紹介ページ(さ・え・ら書房) http://www.litrans.net/maplestreet/p/saera/index.htm 。. さかな <゚)))彡 ・WYN-0021・ . 。</font> |