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みなさま ★小竹由美子さん邦訳リストに新刊『ブルーバック』の情報を追加しました。 ttp://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/ykotake.htm (先頭にhを入れてください) ** 蒼子 WYN-1031 ** <Mozilla/5.0 (Windows; U; Win98; ja; rv:1.8.1.4) Gecko/20070515 Firefox/2.0.0.4@31.84.112.219.ap.yournet.ne.jp> |
『ブルーバック』 ティム・ウィントン作 小竹由美子訳 さ・え・ら書房(2007.07)定価1,365円(税込) "Buleback" by Tim Winton 1997 オーストラリアの人里離れた入江で、母とふたりで暮らしているエイベル。百年前から一族が暮らしてきた土地で、畑や果樹園、山羊を飼い、海からのめぐみで生計をたてていた。母ドラとの生活は、きびしいけれども、満ち足りていた。ふたりでアワビを取りにでかけたある日、エイベルは巨大な青い魚、グローパーと出会う。その美しさに惹かれ、エイベルはその魚をブルーバックと名づけた。そして、海の神秘をいつか解き明かしたいと願い、エイベルは海洋生物学者をめざす。 エイベルはやがて都会の学校に進学し、母をひとり入り江に残していくことになる。しかしどこにいてもエイベルの心は故郷の入り江にある。一方入り江ではリゾート化計画やタンカーの座礁など、次々と難題がふりかかる。ブルーバックに象徴される、自然の美しさの描写はすばらしく、さらにしっかりとそうした自然の中で暮らしていくきびしさも描かれている。 人間が育んできた営みを、次の世代に伝えていくのがどれほど大変で大切なのか伝わってくる。父はエイベルが2歳のときにサメに殺されなくなっている。海はめぐみをもたらすが、奪っていくものもあるのを教えてくれる。大切なことがぎゅっと凝縮されて心に残っていくような物語だった。 いま、日本でも異常気象をひしひしと感じる中、ひとりひとりにできることは何かを考えさせられる。オーストラリアでは数々の賞を受賞している作品。 ・1998年ボリンダ・オーディオブック賞(Bolinda Audio Book for Young People Award) ttp://www.nla.gov.au/events/tdk/tdk.html ・1998年ウィルダネス・ソサエティ環境賞(Wilderness Society Environment Award for Children's Literature) ttp://www.wilderness.org.au/about/bookaward/intro/ ・1999年WAYRBAホフマン児童文学賞(WAYRBA Hoffman Award for Young Readers) ttp://www.wayrba.iinet.net.au/ (URLの先頭にhをつけてください) ** 蒼子 WYN-1031 ** <ZonchBrowser@31.84.112.219.ap.yournet.ne.jp> |
蒼子さん 私もこの本、多分同時期によんでいました。 表紙も素敵ですね。 静かに訴えかけてくるような作品でした。 オーストラリアは実は行ったことがないのですが、実際の風景を知るものにはとてもしみるものがあるのではないかと感じました。 自分にできることをしなくちゃとは思うけど、なかなか流されがちな毎日。 でも、読んで背筋がしゃんとするような気持ちになりました。 元々関心があったけど、もっと自然にもやさしい生き方ができないものかなあ。 <ZonchBrowser@softbank218122150137.bbtec.net> |