Page 224 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ】 The Extraordinary Adventures of Alfred Kropp ワラビ(wyn-1001) 06/5/20(土) 17:36 ┗Re:【カ】 The Extraordinary Adventures of Alfred Kropp ケンタ(WYN-1038) 06/5/21(日) 20:21 ┗【カ】『アルフレッド・クロップの奇妙な冒険』 ワラビ(wyn-1001) 06/8/9(水) 7:46 ┗Re:【カ】『アルフレッド・クロップの奇妙な冒険』 蒼子 06/8/9(水) 9:11 ┗「アレックス」シリーズ ワラビ(wyn-1001) 06/8/9(水) 22:49 ┗Re:「アレックス」シリーズ − 余談 ニャン公(WYN-2099) 06/8/10(木) 14:13 ┗Re^2:「アレックス」シリーズ − 余談 蒼子 06/8/10(木) 17:36 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ】 The Extraordinary Adventures of Alfred Kropp ■名前 : ワラビ(wyn-1001) ■日付 : 06/5/20(土) 17:36 -------------------------------------------------------------------------
連休の頃に読んだのですが、なかなかまとめられませんでした。 おもしろい本が読みたいと思って、ロングリストの中から選んだ1冊です。 実際、おもしろかったです。 (去年も1冊だけ買って読みました) "THE EXTRAORDINARY ADVENTURES OF ALFRED KROPP" by Rick Yancey Bloomsbury ISBN: 0747581665 2005 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0747581665/yamanekohonya-22 15歳の高校生アルフレッド・クロップが、表紙にも描かれている「剣」を一度盗み出し、悪の手から取り戻すまでの物語。このいわくありげな剣――実は、アーサー王伝説のエクスカリバー。湖に帰すようにというアーサー王の命に逆らい、円卓の騎士の末裔たちが、新たなる剣の担い手が再来するまでと剣を代々守り継いできたという設定である。 体もデカイが特に頭部が大きい主人公のアルフレッドは、まわりから頭が悪いと思われ、自分でも得意なものは何もないと信じている落ちこぼれの少年。父はアルフレッドが生まれる前に母の元を去り、母は病死。大企業の警備員をしている叔父とふたりで暮らしていた。ある日ある男が、大企業の社長サムソンが保管している剣を盗み出すように叔父に依頼し、アルフレッドもそれを手伝うことに。剣の奪取に成功するものの、剣を渡した相手は、実は剣の持つ不思議な力を利用しようとする悪者であることがわかる。アルフレッドは、人類にとって最悪の事態をひきおこしてしまったのだ。「サムソンを頭とする騎士団(Knights of the Order of Sacred Sword)は剣を取り戻そうと男の一味と戦ったが、トロント、ロンドン、フランス、スペインと、各地で次々と非業の死を遂げていった」と、ただひとり生き残った騎士ベナッキオから聞いたアルフレッド。最後まで自分の使命を全うしようとするベナッキオに同行して、アルフレッドは車でインターステイトをひた走る。 手に汗握る展開で、映像化されることを想定したような場面が続く。高速道路上でのカーチェイスと銃撃戦、ヘリコプターにのっての逃走、ストーンヘンジでの剣の一騎打ち、洞窟での戦いなど、見所満載のエンターテインメント。アーサー王の伝説のエピソードもうまく取り入れられていて、現代と中世のブレンド具合もおもしろい。文章も読みやすく、ビデオやゲームに通じた子どもたちにも受け入れられやすいだろう。 主人公アルフレッドは落ちこぼれだと思われているが、一人称で語られる物語を読んでいくと、素直な好青年で考え方も至極まとも。目の前で人が惨殺されたのを見て食べたもの嘔吐してしまったり、自分が引き起こしてしまった事態に対してうちひしがれ、大きな体が鉛筆の芯になったような情けない気持ちになったり、徐々に自信をつけていったりする姿に好感が持ちながら読み進められる。また、名脇役のベナッキオの騎士道を貫く生き様も魅力的。車に乗っての銃撃戦でも頑なに弓矢で応戦したり、ビッグマックをプラスティックのナイフとフォークで食べたりと、なかなかお茶目な面も(^^;)。このふたりのコンビ、中身は違うけれどターミネーター2を少し思い出した。カーチェイスの銃撃シーンもかぶってるかな。 似たような作品は?といわれると、『アルテミスファウル』ぐらいしか思い出されないけれど、これもだいぶ前に読んだので、ちょっと違うかも。 Rick Yancey 参考サイト http://www.bloomsbury.com/childrens/microsite.asp?id=985§ion=3 ワラビ |
ワラビさん、 おもしろい作品のご紹介、ありがとうございました。 アーサー王の剣の話と聞いて、歴史ファンタジーを想像してしまいましたが、舞台は現代なのですね。「剣」という古風なアイテムと、ハリウッド的アクションがどのように融合しているのか、とても興味があります。イギリスの人にとって、アーサー王伝説というのは本当に魅力のあるものなのですね。 |
▼ケンタさん、こんにちは。 カーネギー賞ロングリストの "THE EXTRAORDINARY ADVENTURES OF ALFRED KROPP" ですが、 おじさんが亡くなって〜という設定が、「女王陛下の少年スパイ ! アレックス」シリーズに似てるのかなと思い、それを読んでからいただいたコメントにお返事を〜と思っているうちに、日にちが経ってしまいました。 やっとシリーズ1巻の「ストームブレイカー」を読みました。 こちらはアクションの連続で、雰囲気は全然違ったわ。 主人公も、ばりばりのやり手だし。 莫大な制作費で映画化もされ、イギリスではすでに公開されているようです。 で、本を読んでこちらに書き込もうとしてるうちに、この本の邦訳が出ているのを見つけました。出たばかりです。 『アルフレッド・クロップの奇妙な冒険』 (堺三保訳/ソフトバンククリエイティブ/2006.08) http://www.bk1.co.jp/product/2700900/p-yamaneko01386 表紙が原書の雰囲気とは大きく違い、それも興味深いです。 ワラビ |
ワラビさん 横道ですが、 > やっとシリーズ1巻の「ストームブレイカー」を読みました。 > こちらはアクションの連続で、雰囲気は全然違ったわ。 > 主人公も、ばりばりのやり手だし。 > 莫大な制作費で映画化もされ、イギリスではすでに公開されているようです。 ひそかに(でもないか)、アレックスファンです映画公開されていたんですね。見てみたいなあ。それに最終刊の邦訳がまだですよね? とっても最後が気になっているんですが。原書で読む元気もなく。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
▼蒼子さん アレックス役の役者さん、カッコいいね〜。 http://www.anthonyhorowitz.com/index.html 日本での公開予定はまだないみたい。来るといいですね。 で、このシリーズは全てアレックスが14歳のうちの出来事らしいので、この役者さんがシリーズ全てをやるのは無理だろうと、どこかに書いてありました。 それから、未訳の第6巻はアレックスがまだ14歳と7か月とのことなので、 最終となる第7巻がまだ出る模様です。(下記参照) http://www.anthonyhorowitz.com/faq/index.html ワラビ |
ご紹介のホームページ、見ました。 映画の予告編までいきついて、それも観ました。ユアン・マクレガーがでているし、これはおもしろそう。子どものときから、スパイものや探偵もの、泥棒ものって、好きだったんですよね。007のジェイムズ・ボンドがパブリック・スクールに行っていたときの本もでているし、こっちは映画化されないのかな。 少年スパイは今、はやってるのでしょうかね。 それにしても、かっこいい主人公でした。日本で公開されたら、観にいこうっと。 ニャン公(WYN-2099) |
ワラビさん、ニャン公さん ほんと〜、かっこいい! そういえば、アレックスは、ずっと14歳なのですね。MI6に酷使されるんですよ>ニャン公さん 秘密兵器も毎回でてきます。7巻までになったんですね。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |