Page 202 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ】TWOC 蒼子(WYN-1031) 06/6/23(金) 16:59 ┣Re:【カ】TWOC ケンタ(WYN-1038) 06/6/24(土) 16:09 ┃ ┗Re^2:【カ】TWOC 蒼子 06/6/24(土) 16:35 ┗Re:【カ】TWOC a nanny mouse 06/7/3(月) 1:08 ┗Re:【カ】TWOC 蒼子(WYN-1031) 06/7/3(月) 16:02 ┗Re:【カ】TWOC a nanny mouse 06/7/3(月) 21:25 ┗Re:【カ】TWOC 蒼子(WYN-1031) 06/7/4(火) 10:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ】TWOC ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 06/6/23(金) 16:59 -------------------------------------------------------------------------
いまごろですが、ロングリスト作品です。 "TWOC" By Graham Joyce ISBN: 0571225136 faber and faber 225ページ 【あらすじ】 TWOC というのは、"Taking Without Owner's Consent" で、窃盗とは区別され車を持ち主に無断で乗り回すことをあらわす略語。という説明からはじまる。主人公、16歳のマットは、兄ジェイクに手ほどきをうけて、他人の車を乗り回しているうちに事故を起こし、兄は死亡、自分は命をとりとめ保護観察処分となっていた。そして、毎夜ジェイクの幽霊があらわれ、マットはうなされていた。 保護監察官の進めで、マットはキャンプにいくことになった。同じ保護監察官のところに通っていたエイミーという少女と、ギルバートという少年とともに3日間過ごすことになる。 【感想】 心の傷を負ったマットが、普段の生活と、事故に至るまでの経過を交互に語っていく。学校でのようすや保護観察官との面会のようすなどを語るマットの口調ががユーモラスで、暗いテーマでありながら、ぐいぐい読ませる。過去が語られ、徐々に事故の詳細がわかっていくところは緊張した。 マットが出会ったエイミーとギルバートもそれぞれ傷を負っていた。3人が徐々に理解しあって、ともに傷を乗り越えていってすがすがしい終わり方だった。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
蒼子さん、 候補作のご紹介、ありがとうございました。他人の車を勝手に乗り回すのと、窃盗とを区別するということがあるのですね。知りませんでした。最終的に持ち主に返すから、少しは罪が軽くなるということなのでしょうか。 罪を犯してしまった少年の心の動きを丁寧に追っていった作品ということで、大変興味を持ちました。フライシュマンの『風をつむぐ少年』を思い出しました。 |
ケンタさん レスありがとうございます。『風をつむぐ少年』は未読なので、読んでみたいと思います。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
こんにちは^^) ハイアセンの児童書と同じように、そつなくまとめてまあまあなんですけど、メインの作品群と比べるとやっぱり一味足りないかな〜という感じでしたね。児童書の新作がそろそろ出るようですので、ひょっとしたら今度は思い切ったことをやってくれるのかもしれませんけど。 グレアム・ジョイスは The Facts of Life をお薦めします。ジャンルを超越したものすごい傑作ですよ。 |
a nanny mouseさん こんにちは。 新作は "Do the Creepy Thing"ですね。TWOCがおもしろかったので、迷っていたところです。まずは邦訳の『鎮魂歌』を読んでみようかなと思っていたのですが、"The Facts of Life"がおすすめなのですね。ありがとうございます。 蒼子 |
『鎮魂歌』は最高の訳者の翻訳だなんてむちゃくちゃ贅沢ですけど、じつは読んでませ〜ん。かなり読者を選ぶ作品みたいですよ。 The Facts of Life のほうはその手のアクは皆無なので、ほんとにいい小説を読みたい人には誰にでもお薦めできますね。なぜグレアム・ジョイスが現時点でナンバーワンのファンタジイ作家なのかよくわかると思いますよん^^) というか、ファンタジイってこういうものだったのかと目を見開かれること請け合いです。 TWOC は、正直言って、ちょっとタッチの似ているティム・ボウラーあたりのほうがやっぱり上じゃないですか? まあ比べて云々する必要はないですけど、良質な児童書の平均レベルかな〜という感じがしましたので。 |
a nanny mouseさん あぁ、なるほど、ティム・ボウラーに雰囲気にてますね。そういえば、a nanny mouseさんのおすすめだったので、ボウラーの"Starseeker" を買ったんでした。"The Facts of Life"も読みたくなりました。(未読が山積みでいつになることやら) 蒼子 |