Page 181 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】ダイアモンド・ガールズ ぐりぐら★WYN-1039 06/6/4(日) 17:07 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】ダイアモンド・ガールズ ■名前 : ぐりぐら★WYN-1039 ■日付 : 06/6/4(日) 17:07 -------------------------------------------------------------------------
『ダイアモンド・ガールズ』(ジャクリーン・ウィルソン作/尾高薫訳/理論社/ 2006. 02) あたしはディクシー・ダイアモンド。3人の姉さんと母さんと一緒にブレッチワー ス団地に住んでる。あたしたちは、父さんがみんな違う。結構ぶっとびでしょ? そ のうえ、またまた母さんはお腹に赤ん坊を抱えてて、その子の父さんも別人なんだ。 もうすぐ赤ん坊が生まれるっていうある日、突然引っ越すって母さんが言い出した。 母さんは、生まれてくるのは男の子って決めていて、その子のためにも広い家にかわ りたいって、役所にかけあったらしい。でも、姉さんたちはみんな引越しには大反対。 ほんとにうまくいくのかな? 家族全員女ばかりの「ダイアモンド・ガールズ」――違う男性の子どもを5人も産 んじゃう母さん、16 歳にしてカレシの家に入り浸りの長女マーティーン、ケンカっぱ やい 14 歳の次女ジュード、スタイル抜群成績抜群の三女ロシェル、そして、夢見る 甘えん坊四女のディクシー。その一家の騒動にたまたま巻き込まれたのが、引越しの バイトを引き受けたブルースだった。果たして一家は引越し先で、本当に幸せになれ るのだろうか。 ウィルソンお得意の、「ちょっと問題のある女の子」が主人公のこの作品。いつも ながらの巧みなストーリー展開にぐいぐい引き込まれた。こんな母親がほんとにいる のって思ってしまうくらいいい加減なところのあるスー。でも、子どもたちはそんな 母親が大好きで、母親もちゃんと子どもたちを愛しているのだ。言葉が乱暴でも、身 の回りの世話をしっかりしなくても、「愛している」ってことをちゃんと子どもに伝 えていればいいかな、とも思わされる。でも、自分の母親がここまでいい加減だとや っぱりいやかも。 ぐりぐら★WYN-1039 |