Page 176 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】フラッシュ ぐりぐら★WYN-1039 06/6/1(木) 14:02 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】フラッシュ ■名前 : ぐりぐら★WYN-1039 ■日付 : 06/6/1(木) 14:02 -------------------------------------------------------------------------
『フラッシュ――FLUSH』(カール・ハイアセン作/千葉茂樹訳/理論社/ 2006.04) ノアの父親ペインは、フロリダ諸島のとある島の港に係留されたカジノ船を沈めた 罪で留置場に入れられている。そのカジノ船の持ち主が、カジノ船内のトイレの汚水 を海に垂れ流しているのが許せなかったからだ。ペインはいつもそうだった。正義感 にあふれ、自然を愛するがゆえに、他人の不正が許せなくてついつい「行きすぎた」 行動を取ってしまう。愛する妻や子どもたちに迷惑がかかろうとも、自分の信念を曲 げることができない。そしてまた、ノアと妹のアビーもまた、そんな父親を見捨てる ことができないのだった。カジノ船の持ち主は、事実無根、名誉毀損とペインを訴え ることに。ノアとアビーは、父親の汚名を晴らすべく、証拠集めに奔走する。果たし てふたりは成功するのだろうか。 過剰な正義感のためやりすぎてしまう父親、怒るとだれよりも迫力のある「常識人」 の母親、そんなふたりの性格をそれぞれ受け継いだノアとアビー。家族4人のバラン スがとてもいい。でも、実際こんな父親や夫がいたら、かなり大変かも。父親のため にあっと驚くような仕掛けを用意してしまう子どもたちのがんばりに、声援をおくり たくなる1冊だ。 ぐりぐら★WYN-1039 |