Page 154 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読物】チャーリー・ボーンは真夜中に shoko(WYN-1042) 06/4/15(土) 10:46 ┣Re:【新刊読物】チャーリー・ボーンは真夜中に 蒼子(WYN-1031) 06/4/15(土) 13:30 ┃ ┗Re^2:【新刊読物】チャーリー・ボーンは真夜中に SUGO 06/5/15(月) 0:37 ┗【新刊読物】チャーリー・ボーン2 蒼子 06/4/24(月) 10:43 ┗Re:【新刊読物】チャーリー・ボーン3 蒼子 06/4/24(月) 10:45 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読物】チャーリー・ボーンは真夜中に ■名前 : shoko(WYN-1042) ■日付 : 06/4/15(土) 10:46 -------------------------------------------------------------------------
もうすぐファンタジーマラソンが始まるので、その時期に読めばよかった〜と思いつつ……。 『チャーリー・ボーンは真夜中に』 ジェニー・ニモ作 田中薫子訳 徳間書店 (2006.1) ISBN:4198621233 1900円+税 ごくごく普通の10歳の男の子、チャーリーが友だちのベンジャミンの誕生日に手作りのカードを作ろうとしていたときのこと。ベンジャミンのペットの犬の写真を使ってコラージュをするつもりだったのに、注文した写真をみてみると、それとは違うものが現像されていた。写真をみたチャーリーの耳に飛び込んできたのは、なんと、その写真の主の声だった。写真から音や声がきこえるという不思議な力をチャーリーが持つと知った父方のおばあさんは、チャーリーを無理やり芸術専門のブルーア学園に転校させてしまう。この学園には、チャーリーと同じような力を持った〈めぐまれし者〉と呼ばれる子どもたちがいたのだ。 写真に写っていた赤ん坊の行方を捜すことから、チャーリーのお父さんの画巻き込まれた事故についての謎、意地悪な父方のおばあさんをはじめとする一族の企みなどが少しずつ明らかになってくる。 寄宿学校にはいって、主人公が活躍するというと、どうしてもハリーポッターを思い出すのだが、あれよりはもうすこし現実に近く、読物としては軽めの印象か。 でてくる登場人物もまだまだ謎に包まれているものの、普通の子であるベンジャミンや学園の友だち、チャーリーの叔父のペイトンさんなど魅力的な登場人物がでてきて、そちらもなかなか興味深い。 このシリーズは現在3巻目まででていますが、5巻まで出る予定。さらにそのあとに続く三部作の構想もあるということなので、続編も期待されているよう。 本には英国だけでなく、アメリカなどでも人気があり、映画の版権も買われているとの情報があったので、ひょっとしたら、映画館でもみられる日がくるかも? 作者のジェニー・ニモは1986年に"The Snow Spider"でスマーティー小を受賞をするなど、児童文学作家として数々の作品を出版し、高い評価を受けているということだ。ちなみに、この"The Snow Spider"にでてくる主人公とチャーリーはもしゃもしゃの髪型など、外見は同じに設定してあるということもおもしろい。 |
shokoさん わたしもこの前読みました。いま2巻目の『時をこえる七色の玉』を読んでいるところです。メイジーおばあちゃんのつくるお菓子がおいしそうですよね。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
shokoさん、蒼子さん わたしも読みました〜自分の親族なのに父方の祖母や3人の大叔母さんたちと敵対しなくてはならなかったり、お金がないために母親と母方の祖母もその人たちに従わなくてはならなかったりといいうシビアな現実がある反面、友だちとのやりとりなどで愉快な場面もたくさんあり、読み進めるほどおもしろくなる作品でした。〈めぐまれし者〉といわれても、幸福とは限らないところもあり、複雑です。1巻だけでは謎が解決されないので、続きを読まなくては〜 SUGO *=*=WYN-1012=*=* |
shokoさんのツリーにつなげさせてもらおうっと。 ファンタジーマラソン開催記念ということで(^^) 『時をこえる七色の玉』 ジェニー・ニモ作 田中薫子訳 ジョン・シェリー絵 徳間書店(2006.02) "The Time Twister" by Jenny Nimmo 2003 【あらすじ】 チャーリー・ボーンのシリーズ2作目。写真から声や音が聞こえるという力を持つ、10歳の男の子チャーリー。父方のおばさんたちに無理やり入れられた、寄宿学校ブルーア学園の生活にもなれた。そこへ、チャーリーとそっくりな男の子が突然あらわれた。その少年はヘンリーといい、90年近く前のブルーア学園から、〈時わたり〉という魔法のガラス玉で、チャーリーがいる未来へとやってきたのだった。この〈時わたり〉という玉は、同じ気象条件の別の時代に飛ばされるという、不安定なもの。この玉をつかっても、元の時代と場所にもどれるかわからないというやっかいな代物だ。いまの学園長の父イジキエルが、ヘンリーを未来に追いやったらしい。老人となったイジキエルから、ヘンリーを助けようとチャーリーは仲間たちとともに奔走する。 【感想】 好奇心が旺盛なヘンリーは、未来の生活にとまどいながらも、行ってはいけないところについ出て行って何度も窮地におちいります。大人の目からみると、おいおい、という感じなのですが、同年代の男の子が読んだら、楽しめるのではないでしょうか。 〈めぐまれし者〉とは、赤の王の末裔で、なんらかの魔法をつかえるわけですが、だんだんと敵味方にわかれてきています。チャーリーも仲間たちとの絆をいっそう強くしていって、新しい力も手に入れます。次巻も楽しみ。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
『空色のへびのひみつ』 ジェニー・ニモ作 田中薫子訳 ジョン・シェリー絵 徳間書店(2006.03) "The Blue Boa" by Jenny Nimmo 2004 【あらすじ】 チャーリー・ボーンの3作目。ある日突然、おじさんが置手紙をおいてでかけてしまう。そして、学園に謎の転校生がやってくる。どうやらおばさんの家にいるらしい。そして、学園では、美術のボルドヴァ先生が行方不明の弟オリーを探しているとわかった。チャーリーは、屋根裏部屋で、姿がみえなくなっているオリーを発見する。チャーリーと仲間たちは、オリーを助けようとまたもや奮闘する。しかし、頼りにしていたおじさんは、大怪我をして戻ってきた。 【感想】 チャーリー以外の〈めぐまれし者〉たち仲間も、自分の力をまだ使いこなせておらず、巻をおうごとに、成長していきます。また〈めぐまれし者〉でない仲間も、魔法はつかえなくても、自分の特技をいかして協力していきます。これがこのシリーズの魅力だと思いました。今回はチャーリーにまつわる重要な秘密があかされて、ますますさきが楽しみです。5巻は原書もまだ出ていないそうで、続きはしばらくまつことになりそうです。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |