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 ▼【新刊絵本】トヤのひっこし  ワラビ 15/3/22(日) 22:37

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 ■題名 : 【新刊絵本】トヤのひっこし
 ■名前 : ワラビ
 ■日付 : 15/3/22(日) 22:37
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   みなさん、こんにちは。

 モンゴルの素敵な絵本です。多言語だと、こういう独特の文化・生活が描かれた本を紹介できるのが夢ですわ。

『トヤのひっこし』
イチンノロブ・ガンバートル文 バーサンスレン・ボロルマー絵 津田紀子訳
福音館書店 2015.01

"Toya's Moving" (2015) by Ichinnorov Ganbaatar, illustrated by Baasansuren Bolormaa


 モンゴルの遊牧民の引っ越しの様子が描かれた絵本。春の終わり、ゲルを解体するところから始まり、「こどものとも」タイプの横長の見開きいっぱいに、時間と場所が移っていく様子が丁寧に描かれていく。ページをめくる度にその素晴らしさに目をうばわれる。草原の遠景にほれぼれし、星降る夜にオオカミが現れドキドキし、嵐の激しさに一緒にうろたえた。遠い場所で暮らす人々に少し近づけたような気持ちになれ、だから本って「窓」なんだよね、と素直に思える。

 作者は日本在住のモンゴル出身の夫婦で、日本人の翻訳者の方が現在モンゴル在住だそうです。こんなパターンもあるんですね。

ワラビ

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