Page 1515 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊絵本】『ジャガーとのやくそく』 ワラビ 15/3/12(木) 23:13 ┣Re:【新刊絵本】『ジャガーとのやくそく』 美馬 15/3/18(水) 20:43 ┃ ┗Re:【新刊絵本】『ジャガーとのやくそく』 ワラビ 15/3/22(日) 22:47 ┣Re:【新刊絵本】『ジャガーとのやくそく』 みちこ(WYN-1057) 15/3/27(金) 14:39 ┗Re:【新刊絵本】『ジャガーとのやくそく』 ナウシカ 15/4/27(月) 13:53 ┗Re:【新刊絵本】『ジャガーとのやくそく』 美馬 15/5/1(金) 6:08 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊絵本】『ジャガーとのやくそく』 ■名前 : ワラビ ■日付 : 15/3/12(木) 23:13 -------------------------------------------------------------------------
こんにちは。 もう1冊、紹介させてください。 『ジャガーとのやくそく』 アラン・ラヴィノヴィッツ文 カティア・チエン絵 美馬しょうこ訳 あかね書房 2014.02 "A Boy and a Jaguar"(2014) by Alan Rabinowitz and Catia Chien ・2015年シュナイダー・ファミリーブック賞 ・2015年エズラ・ジャック・キーツ賞新人作家賞オナーブック ぼくにはどもりがあって、何か言おうとしても体がぶるぶるふるえて声 が出てこない。でも、動物の前では、つっかえずに言葉が話せるんだ。ぼ くは動物園のおりの前でジャガーに約束した。いつか自分の声を見つけて、 動物のかわりに声を伝える人になるよ。人間が動物を傷つけないように。 動物学者、自然保護活動家であるラヴィノヴィッツの自伝絵本。少年の ころ、吃音のせいで心に傷を負った自分と言葉を話せないために傷つけら れる動物を重ね、自分の声を見つけられたら動物の声を伝える人になると いう、大きな決意をした。やがて 大学で話し方を学ぶプログラムに参加 し、練習の末どもらずに話せるようになる。そして少年のころの動物たち との約束をはたしていく。 最後の、森の中で動物と向き合うラヴィノヴィッツの姿が、温かく描か れていてこころが震えた。見開きで描かれた森の場面の色合いが特に好き。 ワラビ |
ワラビさん こんにちは。 拙訳書をご紹介いただき、ありがとうございます。 > 最後の、森の中で動物と向き合うラヴィノヴィッツの姿が、温かく描か >れていてこころが震えた。見開きで描かれた森の場面の色合いが特に好き。 ラストシーン、わたしもとてもお気に入りです。 この部分の訳はちょっと悩んで、自分らしい(と勝手に思っているのですが)感じにできたんじゃないかと思っているので、そういっていただけてうれしいです。 イラストも本当にすてきですよね。 カティア・チエンさん、今年のボローニャに入選されたので、近隣へ原画展が来るときにはぜひぜひ見に行こうと思っています。 すてきなレビュー、光栄です。 美馬 |
▼美馬さん 素敵な絵本でした! ボローニャ、この絵本の原画も来るかしら。楽しみね。 ワラビ |
美馬さん、ワラビさん、こんにちは。 >『ジャガーとのやくそく』 >アラン・ラヴィノヴィッツ文 カティア・チエン絵 美馬しょうこ訳 あかね書房 私も読ませていただきました。 > 最後の、森の中で動物と向き合うラヴィノヴィッツの姿が、温かく描か >れていてこころが震えた。見開きで描かれた森の場面の色合いが特に好き。 私もこの場面がすごくいいなと思いました。 すてきな絵本ですね。もっと詳しい話も知りたくなりました。 みちこ(WYN-1057) |
遅ればせながら、私も読みました! すごく、すごく、すっごく良かったです! 「ぼく」が障害者クラスに入れられたとき、「ぼくって、だめなの? こわれているの?」という言葉がずーんと胸に響きました。 「こわれている」という子ども故のストレートな表現が……。 あと、「あとをつけられていたのは、ぼくのほうだった!」というシーンが好きです。 「ぼく」が動物を対等に、いや、むしろ尊敬のまなざしで見ている感じがして、心がほんわかしました。 もちろん最後もいいですよね! 困難を克服するためには、克服することそのものを目的にするより、克服したらどうするか、その先の夢を思い描いた方が、より強い意志をもって乗り切れるんだな、と思いました。 ナウシカ |
みちこさん、ナウシカさん 読んでくださって、ありがとうございます! みちこさんも最後のシーンを気に入ってくださったとのこと、うれしいです。 ttp://www.panthera.org/node/247 作者が代表をしている動物保護団体に、いろんなインタビューも載っていますので、もしご興味があればどうぞ。 ナウシカさん >すごく、すごく、すっごく良かったです! わー、うるうるです。 ありがとうございます。 >「ぼく」が障害者クラスに入れられたとき、「ぼくって、だめなの? こわれているの?」という言葉がずーんと胸に響きました。 このあたりも少し言葉を足してみたところなので、そういってもらえてほっとします。(原文はもう少しシンプルだったのです) >困難を克服するためには、克服することそのものを目的にするより、克服したらどうするか、その先の夢を思い描いた方が、より強い意志をもって乗り切れるんだな、と思いました。 おっしゃる通りですね。 困難を克服するよりも(限界もあるし、できないこともあるし)、得意をのばした方がよいということのほうが、きっと現実には多い気がするのですが、この作品はどちらもうまくいったよい例だと思います。 困難のある子もない子も、その保護者も、勇気づけられる作品になっているといいのですが。 貴重な感想を聞かせてくださって、ありがとうございました! 美馬 |