Page 141 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】ぼくに よろしく 蒼子(WYN-1031) 06/5/8(月) 12:20 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】ぼくに よろしく ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 06/5/8(月) 12:20 -------------------------------------------------------------------------
『ぼくに よろしく』 ガリラ・ロンフェデル・アミット作 樋口範子訳 さ・え・ら書房(2006.04) "To Myself" by Galila Ron-Feder-Amit 1976 【あらすじ】 シオンの父は刑務所にいる。ママは再婚したため、おばあちゃん家に引き取られた。でもあまりにも悪さばかりしていたため、里子に出されることになった。 引き取ってくれたシロニー家の生活は、これまでとまるで違っていてシオンはとまどうばかり。でも、里親のシロニー先生の熱心な勧めで、日記を書くことにした。自分の思いを毎日書き続けるうちに、シオンは新しい自分と出会った。 【感想】 作者のアミットさんは、里子の養育家庭として、里子を育てた経験がこの物語の生まれるきっかけになったといいます。シオンは粗野で不便な土地で、また両親とも離れて育ちました。里親のシロニー先生の家庭は、都会の便利な生活を送っています。なので、シオンも最初はシロニー先生の息子、ニムともうまくいかず、学校にもなじめませんでした。それでも、自分の思いを日記につづっているうちに、それぞれの環境の違いや自分の人生について深く考えていくようになります。シロニー先生が、何でも本に頼ろうとする滑稽さを、自然体で乗り越えていくシオンの姿から、多くのことが伝わってきました。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |