Page 1230 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 みーこ 12/5/1(火) 14:05 ┗Re:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 ワラビ 12/5/4(金) 22:38 ┗Re^2:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 ちゃぴ(WYN−1026) 12/5/5(土) 21:51 ┗Re^3:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 みーこ 12/5/8(火) 12:14 ┗Re:Re^3:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 ワラビ 12/6/3(日) 10:13 ┗Re^4:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 みーこ 12/6/3(日) 12:04 ┗Re:Re^4:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 おちゃわん 12/7/30(月) 21:14 ┗Re^5:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 みーこ 12/7/31(火) 21:01 ┗Re:Re^5:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 コアラン 12/10/16(火) 14:16 ┗Re^6:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 みーこ 12/10/16(火) 19:06 ┗Re^7:【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 ちゃぴ(WYN−1026) 12/10/19(金) 14:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】ジェンナ 奇跡を生きる少女 ■名前 : みーこ ■日付 : 12/5/1(火) 14:05 -------------------------------------------------------------------------
『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E.ピアソン著/三辺律子訳 小学館 978-4-09-290518-4 2012.2 わたしは悲鳴をあげて目覚めたらしい。5日目、1度もつまずかずにベランダまで歩いた。8日目、父は「時がいやしてくれる」と言った。しかしわたしは「時」という言葉を知らない。1年半前の事故も、両親や祖母も、そして自分の名前すら覚えていない。わたしの食事は栄養剤だ。普通の食べ物は食べられないという。理由をたずねたら、両親は言葉につまった。 隣家に住むベンダーさんの口から「大地震」という言葉を聞いたときには、わたしは「十五年前、南カリフォルニア。死者一万九千名……」とまくしたてていた。なぜ知っているの? 隣家からの帰り道、池の水面に反射する光が目に入り、初めてひとつの記憶がよみがえる。2歳にもならない頃の。わたしは確かにジェンナだ……。 やがて地元のチャータースクールへ通い始め、バイオゲルという言葉を耳にしたとき、目覚めて2週間半後に聞いた祖母の言葉を思い出した。「おまえのお父さんはバイオゲルを開発した。」そしてある日、手に傷を負い、傷の深さを確かめようと肉を引っぱってみると――。 ジェンナに何が起こったのか知るのが怖くて、なかなか読み進められなかった。先に結末を読んでしまおうと何度も思った。けれど、彼女の置かれた状況や気持ちを共有しなければいけないような気がして、思いとどまった。 最初は「わたしは誰?」だったのが「わたしは何?」へと変わってしまった恐ろしさは、想像を絶する。ジェンナは自分自身に対して嫌悪と恐怖を感じながら、しかしもう一方では生きたいと強く願うようになっていく。生きるという言葉には、心臓が動き、肺が呼吸する以上の意味があるのだということが、痛いほど伝わってくる。 できることと、してもいいことの境界線は時代によって変わり、永遠に固定されることはないだろう。そして、その変化がなければ、私もここにこうして生きてはいなかったかもしれないのだ。この物語の結末が適切なものかどうか、私にはまだどちらとも決められないが、どんな未来が待っていようとも、どんなに回り道をしようとも、人類は幸せに向かって確実に進んでいるのだと私は信じている。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.3; EasyBi...@softbank221029235185.bbtec.net> |
▼みーこさん、みなさん、こんにちは。 ううう〜。ゾクゾクしながら、拝読しました。 気になります。なかなかハードそうですね。 テーマは違いますが、 アレックス・シアラーの『世界でたったひとりの子』や、 ジェマ・マリーの『2140 : サープラス・アンナの日記』みたいな感じでしょうか。 少し余裕ができたら、是非読んでみたいです。 ワラビ(wyn-1001) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.3; .NET C...@180-042-178-019.jp.fiberbit.net> |
みーこさん、ワラビさん ジェンナ、私も読みました。 意外な結末で、びっくりでした。 こういうことが、未来に起きてもおかしくないと思えるのが、また怖いです。 > その変化がなければ、私もここにこうして生きてはいなかったかもしれないのだ。 そう、人間は貪欲で、その貪欲さで、人類はこうして生き延びているのですものね。 わたしは、親子関係がとても興味深かったです。ジェンナが親から感じるもの、束縛感は、現代の子どもたち(すでに大人になった子どももふくめて)もある、同じだと思いました。 わたしはわたし。そのわたしってなに? そうしたことも、同じなんだなと。 とても考えさせられた作品でした。 ちゃぴ(WYN-1026) <ZonchBrowserPro@catv-218-228-80-227.ctk.ne.jp> |
ワラビさん、ちゃぴさん ワラビさん > アレックス・シアラーの『世界でたったひとりの子』や、 > ジェマ・マリーの『2140 : サープラス・アンナの日記』みたいな感じでしょうか。 上の2冊はどちらも読んだことがないのでネットであらすじを見てみました。世界観は、近いものがあるかも…です。 > 少し余裕ができたら、是非読んでみたいです。 ぜひぜひ、心に余裕があるときに〜。 ちゃぴさん > こういうことが、未来に起きてもおかしくないと思えるのが、また怖いです。 そうそう、ここが一番怖い。いつか、選択を迫られるときがきっとくるのでしょうね。 > > その変化がなければ、私もここにこうして生きてはいなかったかもしれないのだ。 > > そう、人間は貪欲で、その貪欲さで、人類はこうして生き延びているのですものね。 そうですね。でも、ある意味、本能なのかも。 > わたしは、親子関係がとても興味深かったです。ジェンナが親から感じるもの、束縛感は > 、現代の子どもたち(すでに大人になった子どももふくめて)もある、同じだと思いまし > た。 > わたしはわたし。そのわたしってなに? そうしたことも、同じなんだなと。 わたしも親子関係はとても興味深く読みました。レビューにもそこら辺を入れたかったのですが、うまく言葉にならず。最後のディスクに映っていたジェンナの姿が、まさにわたし自身だなあ、と感じてしまったからかもしれません。 ★☆ みーこ WYN-1020 ☆★ <ZonchBrowser@softbank221029235185.bbtec.net> |
▼みーこさん、ちゃぴさん、みなさん、こんにちは。 気になって気になって仕方なかったので、読みました。夢中になりました。 その直前に、カ賞ロングリストの邦訳『カッシアの物語』(高橋啓訳/プレジデント社/2011.10)を読んでいたのですが、主人公との距離を少しおいた描きかたの『カッシア』と比べると、『ジェンナ』は主人公との距離が近く、謎も多いのでどきどきしながら読みました。 >> アレックス・シアラーの『世界でたったひとりの子』や、 >> ジェマ・マリーの『2140 : サープラス・アンナの日記』みたいな感じでしょうか。 > >上の2冊はどちらも読んだことがないのでネットであらすじを見てみました。世界観は、近いものがあるかも…です。 2冊は「子どもの存在」「生殖・出産」というテーマがまだ少し遠い感がありましたが、『ジェンナ』もそれはそうなんですが、なんというか、生化学的な現代社会へのアピール度が強くて、「今、映画化」も納得!という印象でした。結末も(意外なものでした)、映画化にはぴったりのような気がします。 >> わたしは、親子関係がとても興味深かったです。ジェンナが親から感じるもの、束縛感は >> 、現代の子どもたち(すでに大人になった子どももふくめて)もある、同じだと思いまし >> た。 こちらは、『ブループリント』(シャルロッテ・ケルナー作 鈴木仁子訳 講談社)が思い出されました。 これ、シリーズになるんですね。続きも楽しみです。 ttp://us.macmillan.com/series/TheJennaFoxChronicles ワラビ(wyn-1001) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.3; .NET C...@180-042-178-019.jp.fiberbit.net> |
ワラビさん、ちゃぴさん、みなさん > 映画化にはぴったりのような気がします。 実は、映画になったところを想像してみたりもしていました〜。映像は、もちろんブルーな色彩で。でも、見るのが怖い気も…。 > これ、シリーズになるんですね。続きも楽しみです。 > ttp://us.macmillan.com/series/TheJennaFoxChronicles そうなんですね! カーラとロックのことは、気にはなっていました。カーラとロックの意識はどうなってしまうのだろうと。今度は友情が主なテーマになるのかしら。 ★☆ みーこ WYN-1020 ☆★ <ZonchBrowser@softbank221029235185.bbtec.net> |
みーこさん、ワラビさん、ちゃぴさん、みなさま 読みました! すご〜く考えさせられ、すご〜く次が気になりやめられなくて、とても面白かったです。 デーンの描かれ方が興味深かったです。“100%の人間がどれだけからっぽになれるか” 人間性ということについて考えさせれました。 家族、親子、友情、恋愛、いろんなことがいっぱい詰まっていて、なおかつ、人間存在の根源に迫るすごさ。3冊シリーズのようなので、次も目が放せません。 きっと次は友情とは?と迫る展開で、最終話はふたたび親子関係だと予想。 う〜む。深い。 おちゃわん <Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)@p1094-ipbf304kyoto.kyoto.ocn.ne.jp> |
おちゃわんさん > 読みました! > すご〜く考えさせられ、すご〜く次が気になりやめられなくて、とても面白かったです。 読まれたのですね〜! わたしは面白いというより、やっぱり怖かったです^^; > デーンの描かれ方が興味深かったです。"100%の人間がどれだけからっぽになれるか" > 人間性ということについて考えさせれました。 > 家族、親子、友情、恋愛、いろんなことがいっぱい詰まっていて、なおかつ、人間存在の > 根源に迫るすごさ。3冊シリーズのようなので、次も目が放せません。 そうですね〜。ジェンナの事情がわかってからは、何をもって人間とみなせるのか、ずっと考えながら読んでいました。今も時々思い出しては考えてしまいます。 > きっと次は友情とは?と迫る展開で、最終話はふたたび親子関係だと予想。 おお、最終話まで予想されているのですね。ふたたび親子関係、ありかも。 ★☆ みーこ WYN-1020 ☆★ <ZonchBrowser@softbank221029235185.bbtec.net> |
みーこさん、みなさん 私も読みました。 ドキドキしながら一気読みでした。 とても考えさせられる話ですね。遠くない未来にあり得るんじゃないかと 思えてしまうところが怖いです。 三部作とのこと、続きが気になります。 コアラン <Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)@119-171-2-122.rev.home.ne.jp> |
コアランさん、 読まれたのですね〜。最近は読んでも内容を忘れてしまうことが増えてきていますが^^;、この本は結構細部までしっかり覚えています。ノーベル賞のニュースを見ながら、ちょっとジェンナのことを思い出したりしていました…。 ★☆ みーこ WYN-1020 ☆★ <ZonchBrowserPro@softbank221029235185.bbtec.net> |
コアランさん、みーこさん ノーベル賞のニュース……本当です!! この物語の結末を思い出し、ほんと、考えさせられます。 ちゃぴ(WYN-1026) <ZonchBrowserPro@catv-218-228-80-227.ctk.ne.jp> |